フェルスタッペン移籍に「合意」報道 脱出条項と違約金188億円に注目、父ヨス激怒「しゃべりすぎ」

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・フェルスタッペンが2026年にメルセデス移籍の可能性と報道

・契約解除金188億円や脱出条項が存在との証言も

・父ヨスは報道を否定、移籍報道は過熱の一途をたどる

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■フェルスタッペン、メルセデス移籍に「イエス」か?伊メディア報道で再燃、父ヨスは真っ向否定

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2026年にメルセデスへ移籍する可能性が、再び注目を集めている。イタリアの『Sky Italia』によると、すでにフェルスタッペン本人は移籍に「イエス」と答えており、残る障壁はメルセデス取締役会の承認だけだという。

■高額な違約金と年俸に懸念も

問題となっているのは、フェルスタッペンの高額年俸に加え、レッドブルとの契約解除に必要な1億3000万ドル(約188億円)超の契約解除金だ。これを承認するかどうかが、メルセデス側の判断に委ねられているという。

元レッドブルのドライバーであるロバート・ドーンボスは、フェルスタッペンには契約上「2つの脱出条項」があると語る。

「ひとつは、ドライバーズランキングでトップ2に入っていない場合に発動されます。そしてもうひとつは、レッドブルがコンストラクターズランキングでトップ3に入っていない場合に有効になります」とドーンボスは語り、「この条項が存在することに100%の自信があります」と断言した。

■ヨス・フェルスタッペン「無責任な発言だ」

これに対して、父であり共同マネージャーのヨス・フェルスタッペンは強く反論。「ドーンボスは“頭のないニワトリ”のように勝手なことをベラベラしゃべっている」と厳しく切り捨てた。

さらに、フェルスタッペン陣営に近いとされるオランダの有力ジャーナリスト、エリック・ファン・ハーレンも冷静に見ている。

「メルセデス側が興味を持っているのは確かだが、私の知る限り“正式なオファー”はまだ出ていない。現時点では先週と状況は変わっていない」とコメントした。

■2026年最強マシンの噂とラッセルの契約

『Skyイタリア』はまた、「メルセデスはドライバーが誰であれ、2026年に最強のマシンを持つ可能性がある」と指摘。これが高額なフェルスタッペン獲得に懐疑的な取締役の判断に影響を与える可能性もある。

一方で、同チームのジョージ・ラッセルには1年契約の延長オファーが提示されたとされるが、本人はこれを拒否したとの噂も出ている。イギリスのコメンテーターであり元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは、「ラッセルは他チームのF1ボスに電話をかけている」と主張しており、去就が不透明になりつつある。

■移籍報道は加熱の一途

こうした背景も相まって、イギリスGPを前に「フェルスタッペンのメルセデス移籍」はさらに熱を帯びている。

ドーンボスはあくまで強気な姿勢を崩さない。「彼は出ていきます。レッドブルのおとぎ話は、いずれ終わると分かっていました。できるなら続いてほしかったけどね」と語った。

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