サンダル、火口で逆立ち…迷惑後絶たず 富士山1カ月で20人遭難2人死亡

 13日まで悪天候が続いていた富士山。14日、富士吉田口の5合目は多くの観光客でごった返していました。  取材中に出会ったのが、千葉県から来た津川さん。40代の夫婦、小学生の男の子3人の5人家族で、子どもを連れて登るのは初めてです。  登り始めてまもなく、子どもたちは登山道で見つけたバッタに大興奮。さらに、登山道を元気いっぱいに走る三男に、父親と小学4年の次男が体力を消耗しないよう声をかけます。  そして、歩くこと35分。標高およそ2400メートルの6合目に到着しました。 長男(小6) 「急なところはきつかったけど、まだ大丈夫」 次男(小4) 「思ったより息が持たない」  津川さん家族は日の出を見るために、14日は標高2700メートルの7合目の山小屋に宿泊。午後6時半に鶏つくね定食を食べたあと、午後8時には床につきました。 津川さん家族 「(山小屋の中は)外よりはあったかい」  津川さん家族は2時半に起床し、登山再開。標高3200メートルの8合目付近で絶景スポットを見つけると、15日午前5時ごろにご来光です。  雲の間からさんさんと輝く太陽が昇ってきました。津川さん家族は頂上を目指して登っていきました。

 天候に恵まれたお盆の富士山ですが、先週は大荒れに。富士山頂の写真家・植田めぐみさんは遭難した人を目撃したといいます。 「結構、重度の低体温症になっていて。もう行った時には、そのまま身動きも取れないというか。ぴくりとも動かない状態で倒れている」  7日の富士山頂の正午の気温は5.6℃。台風並みの強い風で、大人が立っていられないほどの嵐でした。  静岡県警の山岳遭難救助隊に救助されたのは70代の高齢男性。静岡県警、山梨県警によると、先月の山開き以降、富士山では20人が遭難、2人が死亡しています。


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 遭難を防ぐため、5合目には装備を確認するスタッフを配置し「軽装登山をしないように」と取り締まっていますが…。 世界一周旅行中の男性 「上にはこれしかないです。少し寒いです」  中国のSNSに投稿された映像です。足元を見ると、サンダル。どのように5合目のチェックをすり抜けたのかは分かりませんが、黒い樹脂製のサンダルをボロボロにしながら登っていきます。  登頂に成功した男性はSNSに「全く問題ない」と投稿。面白がっているようにもみえます。さらに…。 団体客 「小さな日本一高い山に登り、弾丸を達成!」  3776メートルの剣ケ峰で逆立ちをする男性。防護柵に手をかけてバランスをとっていますが、柵の先には急斜面があります。  こうした行為について、植田さんはこう話します。 「富士山頂という場所の感覚ではなく、本当にリゾート地に観光に来ている(感じ)。登山者としてはちょっと信じられないモラルの方は、海外の方に限らず日本人でもいる」 (「グッド!モーニング」2025年8月15日放送分より)

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