「ちゃんとやれや」『Nスタ』棒高跳び世界記録の選手出演も通訳不在…局アナ頼みの「無責任演出」に怒りの声(SmartFLASH)|dメニューニュース
9月15日に開かれた『東京2025 世界陸上』(TBS系)。男子棒高跳びで6m30cmという世界新記録を樹立したスウェーデン代表アーマンド・デュプランティス選手が翌16日の『Nスタ』(同系)に生出演したが、番組側の対応が物議を醸している。
「この日、デュプランティス選手は海外メディアからの全取材を断って同番組へ出演を決め、分刻みのタイトなスケジュールのなか、約20分間という貴重な時間を割いてくれました。しかし、そこで明らかになったのは、本職の通訳者の “不在” でした。
同トークでは、国立競技場で各選手の密着取材を続けてきた石井大裕アナも合流。番組司会の1人である出水麻衣アナが『石井さんには今日、通訳として……』と振ったのに対し、石井アナは『いやいや……通訳はできないので出水さん、お願いします』と譲ると、出水アナは『いやいや、何をおっしゃいますか、お願いいたします』と、お互い謎の謙遜を繰り返し、結局、英語が堪能な両アナウンサーが通訳を担うことになりました」
出水アナは帰国子女で英検1級、TOEIC980点の実力。石井アナも学生時代のテニス選手としての海外遠征経験から英語に堪能だ。それを見込んでの「通訳不在」だったようだが、この判断が裏目に出ることになる。
「出水アナはインタビュー中、デュプランティス選手の発言を聞くといきなり『アハハハ』と笑ったり、『エーッ!?』と大きなリアクションを見せるばかり。つまり、自分だけが先に内容を理解して、肝心の視聴者にそれを翻訳して十分に伝えないという最悪なやり取りが続きました。
一方の石井アナも、デュプランティス選手が世界記録更新の際に新しいポールを使用したエピソードや、空中にいるときの感覚について語った重要な部分が、視聴者に伝えきれなかった印象があります。
さらにこの日は、同じく『Nスタ』司会の井上貴博アナ、コメンテーターの東尾理子さんも出ていましたが、結局、出演者だけで話が完結してしまい、視聴者が内容を理解できない状況が続きました」
この無責任ともとれる演出に、X上では
《全く通訳できてない》
《全然デュプランティスの通訳してへんやんけ!ちゃんとやれや》
といった批判が寄せられる事態となった。芸能プロ関係者がこう指摘する。
「本来であれば、プロの通訳を通じて選手の発言を冷静に聞くべきところですが、今回は質問するはずのアナウンサー自身が通訳も兼任し、さらにリアクターも担当していました。
しかも、デュプランティス選手をはさむ形で左右に2人並んでいたため、視聴者にとっては異様で、見慣れない光景となりました」
さらに深刻だったのが、BGMの音量調整不足だという。
「このインタビュー中、スタジオにはクイーンの『I WAS BORN TO LOVE YOU』が流れ続け、デュプランティス選手の発言が聞き取りにくい状況がありました。視聴者からは《彼の言葉を聞き取ろうと耳を澄ましているのに、なぜずっとBGM流すの?邪魔なんですけど!》《わざわざ来てくれてるのにまともに通訳もしないでいらないBGMも流し続けるの流石に終わってた》など、強い不満が噴出していました。
いずれにせよ、“世界一” の貴重な肉声を聞くチャンスだったはずが、まともな準備をしていない番組側の不手際ぶりが明らかになる展開でしたね」(前出・芸能プロ関係者)
デュプランティス選手にとっても、ほかのメディアに出たほうが実りの多いものになったかも……。