ついにWindows 11のメモ帳が書式設定とMarkdown形式のサポートを開始、設定で純粋なメモ帳に戻すことも可能
Microsoftが2025年5月30日に、太字や斜体、ハイパーリンクなどの基本的な書式設定や、軽量マークアップ言語のMarkdownをサポートしたメモ帳を、Windowsの新機能をいち早く試せるWindows Insiderプログラム向けに提供すると発表しました。
Text Formatting in Notepad begin rolling out to Windows Insiders | Windows Insider Blog
https://blogs.windows.com/windows-insider/2025/05/30/text-formatting-in-notepad-begin-rolling-out-to-windows-insiders/Microsoft now testing Notepad text formatting in Windows 11
https://www.bleepingcomputer.com/news/microsoft/microsoft-now-testing-notepad-text-formatting-in-windows-11/Windows 11 Notepad gains Markdown and formatting tools | Windows Central
https://www.windowscentral.com/software-apps/we-got-markdown-in-notepad-before-gta-vi Microsoftの主任グループプロダクトマネージャーであるデイブ・グロチョッキ氏は、5月30日の公式ブログへの投稿で、「今回のアップデートにより、メモ帳に軽量フォーマット機能を導入し、ファイル全体のコンテンツをより柔軟に構造化できるようになりました。このエクスペリエンスは、軽量マークアップ言語(LMT)を直接操作したいユーザー向けに、Markdown形式の入力とファイルをサポートしています。まずは、新しい書式設定ツールバーを使って、入力時または選択したテキストに太字や斜体のスタイル、ハイパーリンク、シンプルなリストや見出しなどの書式設定を適用できます」と発表しました。発表によると、書式設定を含んだテキストをプレーンテキストに戻したい場合は、書式設定ツールバーまたは編集メニューからいつでもすべての書式設定をクリアできるとのこと。また、表示メニューや下部のステータスバーにあるトグルボタンから、書式設定済みのMarkdownとMarkdown構文を表示するかどうかを切り替えることも可能なほか、この機能が不要な場合はアプリの設定で書式設定のサポートを完全に無効化することもできます。
Microsoftは、2021年からWindows 11向けにメモ帳の再設計を行っており、2023年には自動保存機能や文字数カウント機能が、2024年にはスペルチェック機能やAIによる生成機能がメモ帳に追加されています。
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その一方で、基本的なテキスト書式設定機能を搭載したワードパッドは2023年に更新が終了し、2024年のWindows 11 24H2で正式に削除されており、一部のユーザーからは代替アプリケーションを望む声が上がっていました。 Microsoft関連ニュース専門メディアのWindows Centralは「メモ帳のMarkdownサポートと軽量フォーマット機能は、好意的に受け止められるだろうと予想しています。実際、多くの人がこれらの機能の搭載を要望したり、Markdownをサポートしたメモ帳のような代替アプリを使ったりしてきました」とコメントしました。 書式設定に対応した新しいメモ帳機能は、CanaryチャネルとDevチャネルのWindows Insiderプログラムて展開されたバージョン11.2504.50.0のメモ帳で利用可能です。 なお、MicrosoftはPDFやOfficeファイルをMarkdownに変換するオープンソースツールもリリースしています。
GitHub - microsoft/markitdown: Python tool for converting files and office documents to Markdown.
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