宝塚歌劇団月組トップスター、鳳月杏主演「GUYS AND DOLLS」が宝塚大劇場で開幕

宝塚歌劇月組宝塚大劇場公演「GUYS AND DOLLS」月組トップスター鳳月杏(左)と風間柚乃=宝塚大劇場(撮影・山田喜貴)

宝塚歌劇団月組トップスター、鳳月杏(ほうづき・あん)が主演を務める月組公演「GUYS AND DOLLS」(ガイズ&ドールズ)が26日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した(9月7日まで)。

宝塚歌劇月組宝塚大劇場公演「GUYS AND DOLLS」月組トップスター鳳月杏(左)とトップ娘役天紫珠李=宝塚大劇場(撮影・山田喜貴)

「GUYS-」は1948年頃のニューヨークを舞台にしたハッピー・ミュージカル。鳳月演じるギャンブラーのスカイは仲間のネイサン(風間柚乃)から〝指名した女を口説き落とせるか〟の賭けに乗るが、対象となったのは救世軍のお堅い女で有名なサラ(天紫珠李)だった…。

宝塚歌劇月組宝塚大劇場公演「GUYS AND DOLLS」月組トップスター鳳月杏(中央)=宝塚大劇場(撮影・山田喜貴)

この作品は75年前にブロードウェーで初演のミュージカルで、宝塚歌劇においても84年の大地真央、黒木瞳の月組上演から人気を集めている。今回は演出家の稲葉太地さんが脚色・演出・訳詞を担当し、一段とスケールアップ。ネイサンの婚約者のアデレイドの配役はこの日出演した彩みちると、彩海せらが役替わりで演じる。

鳳月は公演に向け、昨年末には英国で同ミュージカルを観劇し、「役の可能性や作品の新しさが印象に残っています。自分らしく演じることが一番」と発奮。その言葉通り、オシャレなスーツを着こなす破天かつハートフルな主人公を堂々と演じ切った。

フィナーレでは恒例のロケットダンスやきらびやかな衣装を身にまとった鳳月、天紫のトップコンビが鮮やかなステップを踏み、観客席からは大きな拍手が起こった。鳳月は昨年7月に入団から19年目でトップスターに就任してから1年。〝遅咲きのトップ〟が多彩な表情で名作ミュージカルに新しい魅力を加えている。

東京宝塚劇場での公演は10月4日~11月16日まで。

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