【宝塚記念】(阪神)逃げたメイショウタバルが後方を突き放しGI初制覇|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI
阪神11Rの第66回宝塚記念(3歳以上GI・芝2200m)は7番人気メイショウタバル(武豊騎手)が勝利した。勝ちタイムは2分11秒1(稍重)。3馬身差の2着に1番人気ベラジオオペラ、さらにクビ差の3着に10番人気ジャスティンパレスが入った。
メイショウタバルは栗東・石橋守厩舎の4歳牡馬で、父ゴールドシップ、母メイショウツバクロ(母の父フレンチデピュティ)。通算成績は11戦5勝。
レース後のコメント 1着 メイショウタバル(武豊騎手)
「嬉しすぎますね。涙が出そうになるくらい嬉しかったです。馬がつないでくれる縁というか、人がつなぐ馬との縁というか、そういった事を感じますし、色々な思いがあります。基本的には先手を取りたいと思っていました。ただ、どれくらいのペースで行ったらいいのか、どれくらいの感じで馬が走るというのはスタートしてみないと分からなかったので、色々な迷いもありました。(1000m59秒1のペースは)それ以上は速くしたくなかったですし、スローも望んでいなかったので、丁度良いくらいの入りかなと思いました。(4コーナーではベラジオオペラが来ていたが)どの馬かは分からなかったのですが、割と早めに来ていました。それは馬場傾向で、ある程度各馬が早目に仕掛けて来るのかなと思っていましたが、4コーナーを回る時の手応えも良かったので、リードを取った時に何とか押し切ってくれ、という気持ちでした。馬の状態はとにかく良かったと思いますし、こういう馬場状態も気にはしなかったので、色々と上手くいったかなと思います。(今日は父の日、メイショウタバルの父ゴールドシップと親子二代制覇した事について)私の父(武邦彦さん)も喜んでいると思います。今日は応援していただいてありがとうございました。たまにはこういう馬が勝つのも良いのではないでしょうか」
2着 ベラジオオペラ(横山和生騎手) 「もしかしたらスタートの一歩目、調教で早く止まったところなどに夏負けの兆候があったかもしれません。一歩目が昨年ほどではありませんでしたが、進みの悪さというか、鈍かったです。それでも上手に競馬をして外に出して、勝ち馬が頭を上げたところで早めに捉えに行きましたが、馬場も相手の好きな馬場で、こちらが止まっているというより勝ち馬が伸びている感じでした。距離もこなせないわけではありませんが守備範囲から少し外れていたかもしれません。ただ内容の良い、良い内容の競馬でした」
3着 ジャスティンパレス(M.ディー騎手) 「調教の成果もあり、ゲートの中はおとなしかったです。スタートもしっかり切れました。ブリンカー効果もありました。道中もハミをしっかり取ってくれました。ポジションは馬のリズムに合わせて運びました。向正面でアーバンシックが見えたのでそれをターゲットにしながら直線では良い進路に出したいと思いました。それに応えて最後はいい脚で伸びてくれました。この馬と関係者に感謝したいと同時に、勝てなかったことが残念です」
4着 ショウナンラプンタ(幸英明騎手) 「最後まで良く伸びてくれましたが、前が残る展開でした。悔しいですが力は見せてくれました」
5着 チャックネイト(D.レーン騎手) 「パドックでレース前に落鉄して付け直した時に、気持ちが昂りました。スタートしてからは冷静でした。コーナーも、道中も、ロスなく回ることができて、直線しっかり伸びてくれました。レース前からいろいろなことがありましたが、たいした馬です。いい競馬をしてくれました。やわらかい馬場への適性も見せてくれました」
6着 ソールオリエンス(松山弘平騎手) 「スタートは五分に出てくれましたが、行き脚がつかず後方からになりました。無理してついていくと持ち味が発揮できないと思いました。逃げ馬が勝つ展開で頑張って追い込んでくれて、まだまだやれる馬だと思います」
11着 レガレイラ(戸崎圭太騎手) 「ポジションは取っていきたいと思っていて、良いところを取れて、道中はリズム良く運べました。3、4コーナーぐらいから手応えが怪しくなりました。前にベラジオオペラがいたのでちょうど良いかと思いましたが、(脚が)溜まっている感じはありませんでした。緩い馬場がもうひとつだったのか、久々もあったのか、はっきりしたところはわかりませんが、また改めてですね」
14着 アーバンシック(C.ルメール騎手) 「ちょうどいいレースができました。いいリズムでした。でも、3コーナーから忙しくなって、進んでいかなくなりました。ギアが上がりませんでした。馬場の影響もあったのかもしれません」
15着 ローシャムパーク(菱田裕二騎手) 「ゲートを出てから考えようと思っていて、思っていた通りのスタートが切れました。道中は楽なポジションで運べました。ただ、4コーナーから脚色が怪しくなりました」
17着 ヨーホーレイク(岩田望来騎手) 「ポジションは良かったですが、本来の走りではありませんでした。もしかするとあまり状態が良くなかったのかもしれません。やりたい競馬はできたと思います」