アレにそっくり?モバイルバッテリーで動く冷却ベスト「Shiftall ChillerX」が夏の相棒になりそう

 ビジュが室外機。

 株式会社Shiftallは、ペルチェ素子で冷却した水を循環させる新方式の冷却ベスト「ChillerX」を2025年8月上旬に発売すると発表しました。同方式の既存製品が10万円台というなか、バッテリーを非同梱とすることで3万9900円税込という低価格を実現します。現在、ShiftallのWebサイトにて予約を受付中。

 これまで主流だった、氷を入れて水を冷やす「氷水循環式」や、ペルチェ素子を直接肌に当てる「ペルチェ直冷式」の課題を解決可能な「ペルチェ・チラー方式」を採用。

 ペルチェ素子でベスト内の水を強力に冷却し、ポンプで循環させる仕組みです。これにより、氷を準備する手間や、時間が経つと冷却効果が薄れるという氷水循環式の課題を解消。

 よく冷えるものの、直接肌に当てないことで凍傷のリスクを回避。冷却パッドは首の下や脇の下から胸にかけて広い面積で冷却を実感できます。

「着る冷蔵庫」ChillerXで、約44度のサウナに耐えてきた! pic.twitter.com/6g8UrS870x

— すまほん!! (@sm_hn) June 30, 2025

 重量はバッテリー除きおよそ1.5kg。黒いベストに灰色の駆動部はまるでタクティカルベストと室外機みたいな無骨なデザインで、色展開も一色。これは作業用やアウトドアシーンに使いたい個人消費者を想定しているため。

 動力源には市販のモバイルバッテリーを使用し、USB Type-C Power Delivery接続で最大50Wのハイパワー動作を実現するというガジェットメーカーならではの発想。

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 30000mAhのモバイルバッテリーを使用した場合、MAXモードで約1.5時間、ECOモードでは約3時間の連続動作が可能。さらに、65W出力に対応したACアダプタに接続すれば、バッテリー残量を気にせず使用できるとしています。なお、入力電力不足の場合はエラー表示が確認可能。

 また、利用者が自由にカスタマイズできる「HACKABLE」というコンセプトも。延長チューブを使用することで、冷却ユニットを背中から体の側面や前面に移動させるなど、サバイバルゲームの装備や自動車のシート背面に取り付けるといった様々な利用シーンに応じたカスタマイズができるそうです。

 モバイルバッテリーを市販品で担うことで低価格化を実現した野心的な製品。推奨品のモバイルバッテリーはShiftall公式サイトにて公開します。

 この猛暑に魅力的すぎる選択肢ですが、惜しむらくは発売日は「8月上旬」という点。それまでどうやって耐えればいいのかと唸ってしまいます。独自のペルチェ、冷却部の量産性といった点で開発に苦労したとのこと。

 なお、Shiftallはワークマンと提携してペルチェ素子製品を投入した実績もあり、本製品も上手くいけば今後のさらなる展開も考えられそうです。

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