柏の16歳MF五十嵐陵がクラブ最年少公式戦デビュー!! 恩師からのメッセージで「緊張よりは自分の出せるものを全部出そうと」
MF五十嵐陵
[8.26 天皇杯2回戦 柏 2-1 専修大 三協F柏]
高校2年生のMF五十嵐陵が柏レイソルの公式戦最年少出場記録を16歳8か月7日で更新した。MF長南開史がこの試合に先発して記録した17歳4か月19日での最年少記録を試合中に更新した形。五十嵐はトップチームでの競争を勝ち抜くことを第一に考えていたとしつつ、「記録はそんなに気にしないけれど更新できたというのはとても嬉しい」と素直に喜びを示した。
五十嵐は高校1年生の昨年、U-18千葉県リーグ2部を戦うBチームで3試合連続ハットトリックを記録してプレミアリーグEASTメンバーに昇格した。今季はプレミアEASTでここまで10試合2得点を記録するとトップチームでの出場が可能となる2種登録をされた中、天皇杯初戦でさっそくメンバー入り。2-1でリードする後半38分に出番が訪れた。過去にボールボーイを務めていたというホームのピッチに立った五十嵐。高校年代では滅多に体験できない5512人の観衆のもとでのトップチームデビューとなったが、昨年まで柏レイソルU-18の監督を務めていた藤田優人氏からのメッセージもあって大きな緊張は感じずに臨めたという。
「藤田さんがLINEを送ってくれた。『去年のプレミアで(加茂)結斗にパスを出さないで自分でいってこいつはやれるなと思ったから、今日も自信を持ってやっていけよ』と言われたので、緊張よりは自分の出せるものを全部出そうと思って思いきってやれた」 もっとも2シャドーの一角に入る中、出場時はリードしている終盤ということもあって守備的な働きがメインとなった。そうした試合展開でも「リカルド監督はプレッシャーにどんどん出ていけと言っていた。出ていくタイミングとかはまだ考えないといけないけれど、出ていくということは結構できたのでそこは良かった」と一定の手応え。特長のテクニックやシュートといった攻撃的な役割は発揮しきれなかったものの、ハードワークしてリードを維持したままタイムアップを迎えた。 その一方で反省点として挙げるシーンもあった。後半40分、DF犬飼智也が相手のドリブルに対応してこぼれたボールをMF久保藤次郎が縦に鋭く差したが、五十嵐がトラップできず相手の最終ラインへボールが流れた場面。目立つようなミスでも試合結果に影響するようなプレーでもなかったものの、収められていれば守勢に回る状況でゲームを落ち着かせることができた。「あれを収められるか収められないかで結構変わってくると思うので、そこはしっかり改善したい」と力を込め、細かいプレーにもこだわっていく構えだ。 そうした一戦では同級生の長南が先発出場して1ゴール1アシストと活躍。前半をベンチで見ていた五十嵐は「開史が1ゴール1アシストしたので僕も早く出て点を決めたいなと思っていたけれど、点に絡むことができなかったので、もっとこれから練習してプロでゴールできるようにしたい」。チームメイトからも刺激を受けてさらなる成長を誓った。 夏の期間はトップチームで多くの時間を過ごし、練習場に早く来る選手やトレーニングの真剣さ、競争の激しさなどからプロの意識を学んだという。「メンタル的にももっと変えていかないといけないなと良い刺激をもらった」貴重な経験は日常の過ごし方に生かしていく考えだ。 五十嵐はプレミアEASTで結果を残しながら、トップチームの試合に絡み続けていくことを狙う。トップチーム昇格も目指す若武者は「プロでスタメンで出て(点を)決めて勝たせて、サポーターを沸かせられるような人になりたい」と力を込め、まずはプロ基準で過ごした夏の成果を来週から再開する高校年代最高峰のリーグ戦で発揮する。 (取材・文 加藤直岐)●第106回天皇杯特集▶お笑いコンビ「ヤーレンズ」がサッカーをしゃべり倒すポッドキャスト「ボケサカ」は毎週金曜配信