【金価格が史上最高値を更新】「純金積立」毎月1万円ずつ10年間積立していたら、いくらになっていたのか?シミュレーション結果を見てみる(LIMO)

7:05 配信

金相場は歴史的な高騰が続いています。田中貴金属の貴金属価格情報によると、2026年1月29日(木)午後2時時点で「金」の店頭小売価格は1gあたり3万248円となっています。近年の金価格の上昇を見て、純金積立に興味を持った方もいるのではないでしょうか。仮に10年前の2015年から毎月1万円ずつ純金積立を続けていたら、2025年には資産はいくらになっていたのでしょうか? この記事では、純金積立の仕組みやメリット、金価格の推移を解説するとともに、10年間純金積立をしていた場合に得られたであろう利益をシミュレーションしていきます。

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純金積立とは?その仕組みとメリットを確認

純金積立とは、毎月または毎日など定期的に、一定金額で純金を購入して資産形成する投資方法です。購入金額は金融機関にもよりますが、月々1000円から始められるところもあります。一度購入手続きを取れば自動で購入されるため、手間がかからず、購入忘れも防げます。なお、純金積立といっても実物の金を購入するわけではありません。金の保管をする必要がないだけでなく、盗難や紛失といったアクシデントも防げます。純金積立は、毎月決められた金額で金を購入する方法ですが、金の価格は日々変動しています。したがって、投資金額が一定の場合、価格が安いときには多くの金を購入できる一方、価格が高いときには購入できる金は少なくなります。このような購入法を「ドルコスト平均法」といいます。ドルコスト平均法は、毎月の購入金額を一定に保てるほか、相場の変動に一喜一憂せずに済む、高値づかみを避けられるといったメリットがあります。一方で、金が底値になった際に大量購入ができないため、大きな取引チャンスを逃すことがデメリットです。

とはいえ、長期間にわたり安定した資産形成を目指せる仕組みなため、初心者でも取り組みやすい方法といえます。

過去10年間の金価格の推移

金価格は、2015年から2025年にかけての10年間において、一貫して右肩上がりの上昇トレンドにあります。特に2020年以降の5年間で著しい伸びを見せています。2015年から2018年ごろにかけては、比較的安定した状態でしたが、2019年の新型コロナウィルスの感染拡大により世界的に経済不安の色が増し、安全資産とされている金に投資が集中し始めました。その結果、2020年8月には7000円台まで上昇しています。その後、2022年のウクライナ情勢の緊迫化により、世界的に過去類を見ないインフレとエネルギー危機が訪れ、守りの資産となる金の価値が一段と高まりました。その結果、2022年3月には8000円に到達しています。2023年以降は、加速する円安や米国の利下げへの期待などにより、さらに上昇を続け、2025年1月には1万5000円にまで上昇しています。

では、この2015年から2025年の10年間に純金積立をしていた場合、どのくらい増やせたのか、次章でシミュレーションしていきましょう。

純金積立|毎月1万円ずつ10年間積んだらいくらになってた?

ここからは、2015年から2025年の10年間に純金積立を毎月1万円ずつ積み立てていた場合、資産はいくらになったのかシミュレーションしていきます。【シミュレーション条件】 ・積立期間:10年間(2015年12月~2025年11月) ・積立額:1万円/月 ・手数料:買付代金の1.65% ・年会費・保管手数料はかからないものとする上記条件で純金積立をした結果は以下の通りです。 ・投資総額(元本):120万円 ・手数料総額:1万9800円(120万円×1.65%) ・純金購入金額:118万200円 ・購入した金の総量:約148.8g ・購入単価:8064円/g ・2025年11月の評価額:約312万4800円※ ・運用益:約192万4800円※2025年11月の国内金小売価を約2万1000円として計算10年間毎月1万円ずつ積み立てたので、投資総額(元本)は120万円です。そこから、買付手数料1万9800円を差し引くと、実際に金を購入できた金額は118万200円となります。次に購入単価を求めます。毎月の積立金は1万円ですが、買付手数料として1.65%が差し引かれるため、実際に金を購入できる金額は9835円/月です。9835円で毎月何gの金が購入できるかを各月分計算します。例えば、2025年12月の平均価格を4500円/gとした場合、2.18g(9835円÷4500円)の金が購入できたことになります。2015年12月から2025年11月までの各月の購入した金の量を求め、合計すると約148.8gが購入できた計算になります。120万円を投資して約148.8gの金を購入したため、購入単価は約8064円/gです。2025年11月時点の平均的な国内金小売価格は約2万1000円であることから、評価額は約312万4800円(2万1000円×148.8g)となります。投資元本120万円に対して約192万4800円の運用益が付き、資産は約160%増加したことになります。

ここ10年の金価格の上昇により、純金積立に取り組んでいた方は、大きく資産を増やせた可能性があります。

まとめ

近年の金価格の上昇により、仮に10年前から純金積立に取り組んでいた場合は資産を大きく増やせた可能性があることがわかりました。しかし、今後も金価格が上昇し続けるとは限らず、下落する可能性も考えられます。また、純金積立は元本の保証はないほか、利息や配当の受け取りもありません。売却時に税金がかかることにも注意が必要です。

純金積立をはじめる際には、仕組みやデメリット・注意点についてもしっかり理解したうえで検討するようにしましょう。

参考資料

 ・一般社団法人 全国銀行協会「純金積立」 ・TradingView

 ・田中貴金属

木内 菜穂子

最終更新:1/31(土) 7:05

LIMO

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