東京株式市場・大引け=反発、エヌビディア決算控え様子見 個別材料株などしっかり

 8月27日、東京株式市場で日経平均は反発し、前営業日比125円87銭高の4万2520円27銭で取引を終えた。写真は2024年12月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発し、前営業日比125円87銭高の4万2520円27銭で取引を終えた。米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabの決算を日本時間のあす朝に控える中、様子見ムードが広がり、指数に明確な方向感はみられなかった。半導体関連株の一角のほか、中小型や個別材料株がしっかりだった。

日経平均は81円高で寄り付いた後、マイナス圏に転落する場面もみられたが、再びプラス圏に浮上し、233円高の4万2628円04銭まで上昇した。その後はプラス圏での小動きが続いた。半導体関連株の一角に買いが入り、日経平均を下支えした。

エヌビディアの決算では、中国事業の行方のほか、全体の粗利率や高性能チップの歩留まり率が投資家の関心テーマという。市場では「年後半にかけて改善していくという、前回示されたシナリオに変わりがないかが注目されている」(りそなホールディングスの武居大暉ストラテジスト)との見方があった。

そのほか、欧州の大手眼鏡メーカーから出資比率引き上げの提案を受けていると報じられたニコン(7731.T), opens new tabがストップ高比例配分となった。取引時間中に業績予想の下方修正を発表した三菱自動車工業(7211.T), opens new tabは1.95%安だった。

TOPIXは続落し、0.07%安の3069.74ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.07%安の1580.15ポイント。プライム市場の売買代金は4兆1890億3400万円だった。東証33業種では、値下がりは保険、その他製品、サービスなど14業種、値上がりは電気・ガス、空運、非鉄金属など19業種だった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.92%安の778.68ポイントと、続落した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが741銘柄(45%)、値下がりは793銘柄(48%)、変わらずは86銘柄(5%)だった。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: