話題株ピックアップ【夕刊】(2):オリンパス、カバー、アンファク
オリンパス <日足> 「株探」多機能チャートより
■カバー <5253> 2,251円 -63 円 (-2.7%) 本日終値
カバー<5253>が急反落した。同社は24日の取引終了後、東証プライム市場への市場区分変更申請について、いったん取り下げると発表した。パッシブ系資金の流入の思惑が後退する格好となり、売りが膨らんだようだ。24年3月期を基準期として変更申請をしていたが、審査に時間を要していた。定時株主総会で確定する見込みの25年3月期決算などを踏まえ、すでに行った申請の内容に関して変更が生じるため、取り下げることとした。プライム市場への市場区分変更の方針に変化はなく、改めて申請を行う予定。申請時期は未定としている。■and factory <7035> 331円 +80 円 (+31.9%) ストップ高 本日終値
and factory<7035>はストップ高。この日午前10時ごろ、中国アリババ・グループ<BABA>傘下のアリババクラウドと業務提携したと発表した。マンガ業界におけるアリババクラウドの導入を推進し、同業界に特化した生成AIソリューションを共同開発していく。最先端のAIとクラウドコンピューティングを活用し、マンガ業界のイノベーションを促進することを目指す。■デジタルプラス <3691> 1,133円 +115 円 (+11.3%) 本日終値
デジタルプラス<3691>が後場上げ幅を拡大。午後0時30分ごろ、子会社デジタルフィンテックが北海道財務局で進めていた第2種資金移動業者の登録が完了したと発表しており、好材料視された。これにより、報酬などの役務提供や対価性のあるものを現金だけでなくPayPayマネーライトやAmazonギフトカードなどのデジタルマネーを選んで「リアルタイム受け取り」ができるようになり、デジタルフィンテックの運営するサービスの1つであるデジタルウォレットの提供可能範囲が大幅に拡大すると期待している。■ペイクラウド <4015> 943円 +80 円 (+9.3%) 本日終値
ペイクラウドホールディングス<4015>は高い。24日取引終了後、5月の月次業績報告を発表。MRR(月次経常収益)成長率は前年同月比で116%となった。取扱高は1228億円(前年同月は1107億円)で、累計ID数は2億2100万(前月から約120万増加)、累計店舗数は12万9910店舗(前月から267店舗増加)だった。これが好感された。■L is B <145A> 961円 +75 円 (+8.5%) 本日終値
L is B<145A>が大幅高で3連騰。年初来高値を更新した。同社は25日、子会社のdirectX Venturesが、ベンチャーキャピタルであるGazelle Capital(東京都千代田区)と共同で、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンドを組成したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。スタートアップ企業との連携や、投資活動の加速につなげる方針。CVCファンドでは、エルイズビーがこれまで構築してきた大手建設会社などの顧客ネットワークを活用し、投資先に営業機会の創出やマーケティング支援などを実施。企業向けのIT、DXサービスや、フィールドワーカー向けプロダクトやソリューションを提供する未上場スタートアップ企業に積極的な投資と成長支援を行う。■fantasista <1783> 48円 +3 円 (+6.7%) 本日終値
fantasista<1783>が高い。この日、不動産DX事業におけるAIアプリケーション「造成くん.AI」のサービスを開始したと発表しており、好材料視された。同製品は、土地情報を入力するだけで「わずか20秒で最適な区画割および造成費用を自動算出」するもの。24年1月に試用版をリリースし、その後予測精度の向上や操作性の改善に取り組んできたが、6月25日にサービスの提供を開始した。■ジンジブ <142A> 593円 +28 円 (+5.0%) 本日終値
ジンジブ<142A>が4日続伸。午後2時ごろ、行政書士法人のGOAL(東京都中央区)と業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の提携により、GOALの顧客企業に対してジンジブの採用支援・人事支援サービスを提供することが可能となり、企業には採用活動や教育育成の支援を通して成長発展を、また高校生には求人の幅を広げることを目指すという。なお、業績に与える影響は軽微としている。■フーバーブレイン <3927> 998円 +47 円 (+4.9%) 本日終値
フーバーブレイン<3927>が大幅高。企業向け情報セキュリティー対策で実績が高く、ネットワークの末端に位置する情報デバイスを対象とした独自開発のエンドポイントセキュリティで受注獲得が進み豊富な受注残を抱えるほか、IT人材提供でも企業のニーズを捉えている。業界他社との提携戦略を推進した効果もあって業容拡大が続いており、トップラインの高成長を背景に営業利益も前期から飛躍期に突入している。株式需給面でここ増勢基調にある信用買い残が上値を重くしている面もあるが、累積売買代金の多い800円台後半から900円台のゾーンを既にクリアしていることで上げ足に拍車がかかる可能性もある。 株探ニュース