ガチ中華のメニューがよく分からないので、店員さんに “おまかせ” してみた結果…思わぬ展開になった

最近はスマホでQRコードを読み込み注文するタイプの店が増えたが、中でもガチ中華系の店では比較的多く見かけるように思う。

先日入った店もまさにそうだったのだが……ガチすぎてメニューがよくわからない。いちおう日本語表示も可能だったものの、中華といえば王将や日高屋くらいの認識しかない私にとっては「これ何?」の連続だった。

なので、店員さんに “おまかせ” してみることに。すると……思わぬ展開になったので報告したい。

・池袋のガチ中華

私が入ったのは、東京・池袋にある「中国西北料理 大新疆(だいしんきょう)」というお店。実は以前に当サイトで紹介した「九田家」、それから「座・麻婆唐府」と同じビルに入っている店である。

先に紹介した2つのお店が激安すぎたので、このビル自体なにかあるのではないかと思って入ったのだが、結果から言うと特に変わったところはなかった

ガチ中華が多いこの界隈では、いたって普通のお店という印象。強いて言うなら、広東とか四川ではなく新疆ウイグル自治区の料理なのがやや珍しいかなという程度。

で、メニューを見てみると……

こんな感じ。美味そうではあるものの、ビギナーすぎて何を頼めばいいのか全く分からない。なので、店員さんに事情を説明し、「オススメの料理をいくつか、おまかせでもらえますか?」と言うと、「OK」とのこと。

さて、何を選んでくれるのだろうと思っていたら……

なんと、その店員さんが他の店員さんを呼び、めちゃくちゃ真剣に議論し始めたのだ。中国語なので何を言っているかわからなかったが、あれがいいこれがいい的な話をしているのは伝わってくる。

時折「羊、大丈夫?」「辛い、大丈夫?」「お兄さん、お酒飲む?」と質問してくれるから、どうやら私の好みを反映しながら決めているもよう。

まさか、これほど真剣に考えてくれるとは思わなかった。なんかすみません……。と思いながら待つこと数分、店員さんが「これ、どう?」と提示してくれたのが、羊系のメニュー2種だった。

私は「もちろんOK」と返事し、あとは自分の判断でビールを追加。

しばらくして運ばれてきた青島ビール(300円)を飲みつつ待っていると……

まずは一品目、ラムスペアリブ揚げの塩炒め(1980円)がやって来た。

“揚げたラムチョップ” って感じかな? と思いながら食べたら、実際にその通りだった。ただ予想外だったのが、脂がすごいこと。そして、薬味的に添えられている野菜だ。

この野菜にスパイスが混ぜ込まれており、ラムにのせて食べるとめちゃくちゃ美味い。ラムもさることながら、香辛料のレベルの高さが衝撃的だった。思わず、「この野菜的なスパイス、別売りしていないですか?」と聞きそうになってしまったほどだ。

で、2品目が……

ラム肉の串焼き(1本350円で2本からの注文)

焼き鳥のラム肉バージョンといったところで、お肉自体がジューシーで美味い。そして、こちらも「ラムスペアリブ揚げの塩炒め」と同様に香辛料のインパクトが印象的であった。

似たような経験で言うと、生まれて初めて「餃子の王将」で魔法の粉(唐揚げに添えられているマジックスパイス)を舐めたときの感覚に近いかもしれない。唐揚げも美味いけど、「この粉なに!?」となってしまうというか。

というわけで、今回頼んだ2品は文句なしに美味しかったのだが、どちらもビールが進むメニューということもあって、飲みまくっていたらお腹いっぱいになってしまった。

気持ちを察した店員さんが「料理、持ち帰ります?」と声をかけてくれたので、お言葉に甘えることに。

持ち帰りの袋を手にぶら下げ、池袋の繁華街を駅まで歩いたのであった。「よくよく考えれば、1人で行くような店じゃなかったよな。グループならもっと料理を頼めたのに」という気持ちを必死に押し殺しながら。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 中国西北料理 大新疆 住所 東京都豊島区西池袋1-38-3 D:vort池袋 8F 時間 11:00~23:00 (L.O.22:30)

執筆:和才雄一郎 Photo:RocketNews24.

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