800万円は安いか高いか 10年ぶりに日産ムラーノが復活 トランプ対策でアメリカから輸入販売

日産は2026年3月に北米からの輸入販売を発表していたムラーノの注文受付を開始した。先陣を切ったトヨタをはじめ、ホンダと日産が北米からの輸入販売を表明しているが、実際に販売もしくは注文を行っているのはトヨタのハイランダー、およびタンドラに続いて、ムラーノが3車種目となる。 トヨタの2車種同様、2025年7月に日米間の枠組み合意についての共同声明に基づいて、26年2月に創設されたアメリカ製乗用車の認定制度を活用。この制度は、ブランドを問わずアメリカの基準に適合した乗用車であれば、日本の保安基準に関係なく追加試験なしで日本における輸入販売が認められるというものだ。いわゆるトランプ関税回避のために考えられた策である。 ムラーノは2002年にデビュー。初代と2代目は日本にも導入されていたが、3代目にフルモデルチェンジしたのを機に2015年に販売を終了していた。今回導入されるのは2025年に登場した4代目で、11年ぶりの再開ということになる。基本的には北米で販売されているものと同一で、変更は最小限。ハイランダーはニュージーランド向けの右ハンドルを導入しているが、ムラーノは左ハンドル仕様のままだ。ボディサイズや価格などを考えると、あちらはプレミアムブランドになるものの、レクサスRXあたりのお客さんを捕まえられたいいなと日産は思っているだろう。エクステリアはクーペライクなフォルムや、セレナなどにも用いられているV字型のグリルと薄型のLED式ヘッドライトを備えたフロントマスクを採用。ボディサイズは、全長×全幅×全高=4900×1980×1725mm、ホイールベース=2825mm。若干車高が低い以外、サイズはランドクルーザー250に近い。インテリアは12.3インチのディスプレイを2枚組み合わせた最新の日産車共通のインパネを採用。シートレイアウトは2列5人乗車となっている。 パワートレインは日本初導入となるKR20DDET型。エクストレイルにも採用されている可変圧縮機構を備えた2.0リッター直4ターボだ。エクストレイルのエンジンは発電専用なので、この機構を持つエンジンで直接駆動するモデルはムラーノが初めてということになる。出力は245ps/352Nm。ドライブトレインは9段AT+4WDとなっている。運転支援装置には360度セーフティアシストを標準装着。プロパイロットをはじめ、車体下部の視界も補助するインビジブルフードビューやインテリジェントアラウンドビューモニターなどを備える。グレードはSVのみで、ボディカラーはブルー、ブラック、ホワイトの3色。価格は796万4000円。なお、納車は2027年2月以降予定になっている。文・編集=新井一樹 写真=日産自動車

(ENGINE Webオリジナル)

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