【○虎将トーク】阪神・藤川監督、リクエストの判断は「誰が言ったか分からないですけど…最終責任は自分です」「すべての責任は自分」

八回2死一、二塁、阪神・大山悠輔の遊撃内野安打で二塁から生還した森下翔太=甲子園球場(撮影・水島啓輔)

(セ・リーグ、阪神1ー0巨人、14回戦、阪神10勝4敗、2日、甲子園)阪神が4連勝で6月12日以来の貯金11。両軍無得点で迎えた八回2死から森下翔太外野手(24)、佐藤輝明内野手(26)が連続四球。大山悠輔内野手(30)の遊ゴロがイレギュラーとなり、泉口友汰内野手(26)が弾く間に二走森下が本塁突入。アウトの判定がリプレー検証で覆り、決勝点となった(記録は内野安打)。このジャッジに対し、抗議をした阿部慎之助監督(46)が退場処分を受けた。8回無失点の大竹耕太郎投手(30)は4勝目(1敗)。九回は岩崎優投手(34)が締めて17S目(2敗)。チームは7度目の「1ー0勝利」で18度目の無失点勝利。藤川球児監督(44)の主な一問一答は以下の通り(成績=42勝31敗2分、観衆=4万2637人)。

★テレビインタビュー編

ーー投手戦を振り返って

「そうですね。チャンスらしいチャンスといいますか、いいタイミングでのチャンスもなかったんですけど、大竹と坂本がゲームを作ってくれましたね」

ーー大竹の8回無失点の内容は

「言うことがないと言いますかね。相手打線も積極的にきているところを逆に利用する形で、球数も抑えて、いいピッチングだったと思います」

ーー巨人・井上の投球は

「甲子園球場というところで、ストレートの走りが非常に強いものがあって、いいピッチングでしたけど、本当に投手戦になったと思いますね」

ーー八回の攻撃は野球のいろいろな面が凝縮されたイニングだった

「出塁するのがフォアボールという形で、今まで3番、4番がジャイアンツ戦でホームランを打ってきていることがあって、少しずつストライクゾーンから逸れていって、出塁した。そういった流れで大山に回った。勝負する結果になって、ということですよね」

ーー森下の好スライディングはどう見たか

「ジャッジの通りと言いますか、こちらからは見ることはできないですから、リクエストをして、良い判断というか、こちらに良い判断に覆ったというところですね」

ーーカード勝ち越しを決めた。3日に向けて

「ゲームが始まるまでは、常に接戦をイメージしていますから、明日もみなさんに楽しんでもらえるようなゲームになればな、と思います」

★囲み編

ーー接戦をモノにする意味でも、チームの地力が出せる戦いが続いている

「流れは悪くないかな、と思いますね。昨日、投手を数多く使って、今日の場合であれば(七回2死で)大竹に2アウトランナーなしという形で回って、もう1イニング、大竹でいけたというところでは、こちらの投手陣を使うことなくですね。岩崎は行ってもらいましたけど、リズムはこちらに良かったのかな、と思いますね」

ーー八回の2者連続四球も、これまでの積み重ね

「そうだと思いますけどね」

ーー最後の森下の得点の場面は、彼の気持ちを感じたか

「そうですね、あれを最後と思っていないですけど、最後の九回表を抑える作業はすごく大変ですからね。あそこで締め切れたからこそ、森下のいいタッチが生きたというゲームですから。あれでサヨナラではないですからね」

ーー冷静な判断だった

「そのあと、全く、ひと言も話していないです。本人が分かってるか、どうかもこちらは分かりません」

ーー大竹は八回を投げ終えて89球だったが、試合が動いて九回は岩崎に

「そういった結果になりますね」

ーー森下の動きはベンチからでは分からなかった

「それは分からないですね」

ーー三塁コーチャーの田中コーチのジェスチャーを見てリクエストをしたのか

「誰が言ったか分からないですけど、リクエストは私がするので、最終責任は自分です」

ーー発端は

「発端は森下のプレーです。すべての責任は自分ですから」

ーー八回に右打者に強い田中瑛が登板した際に、大山に代打は考えなかったか

「大山は右には強いですからね」

ーーデータがある

「もちろんです」

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