ロシアがウクライナへの攻撃強化、トランプ氏が目指す迅速停戦遠のく
Olesia Safronova
- ロシアはドニプロとハルキウに大規模ドローン攻撃、民間人1人死亡
- 早急に解決できるほど簡単ではないと、ペスコフ報道官-IFX
トランプ米大統領が目指す迅速な戦争終結の実現が厳しさを増す中、ロシアは30日、ウクライナの前線と複数都市への攻撃を強化した。
ウクライナ軍参謀本部の報告によれば、同日早朝に南東部で177件の戦闘が起き、ロシア軍は「急速に」ウクライナ内部へ進攻している。
ウクライナ軍南部司令部のボロシン報道官は29日遅く、「ロシア軍はザポリージャ州の防衛線を突破しようとしている」と述べていた。同氏はまた、南部ヘルソン州の状況はここ最近数日で「非常に緊張している」とも指摘した。
ロシアは30日早朝にドニプロとハルキウに大規模なドローン攻撃を加え、民間人1人が死亡、50人が負傷した。現地当局が明らかにした。
ロシアのインタファクス通信によれば、ペスコフ大統領府報道官 は、ウクライナとの戦争終結に向けて米国が迅速な進展を求めていることは理解していると述べた上で、このプロセスは早急に解決できるほど簡単ではないと続けた。
ロシアと米国はウクライナを巡る合意に向けて尽力しており、必要に応じて米ロ首脳対話は可能だと、ペスコフ氏は述べた。
原題:Russia Steps Up Attacks on Ukraine as US Ceasefire Push Stumbles
Kremlin Says Ukraine War Is Difficult for Quick Solution: IFX(1)
(抜粋)
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