野生ネコの新種を発見、確認された現存個体は1頭

画像提供, Paola Nogales-Ascarrunz / Julie Van Collie

画像説明, 生存が確認されているこの種の唯一の個体は、ボリビアの野生生物保護区にいる

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南米ボリビアの森林に生息する斑点模様のネコが、新種だと確認された。

大きさが飼い猫ほどのこの小型ネコ科動物は、似たような斑点やしま模様を持つ他の野生のネコ科動物と混同されていたため、別の種だと気付かれていなかった。

しかし、DNAを調べたところ、このネコは実際には独自のカテゴリーに属していた。世界のほ乳類の中でも、実態がよく知られていない動物について、いかに未知の部分が多いかが、あらためて浮き彫りになった。

発見の報告は17日、米学術誌「カレント・バイオロジー」に掲載された。これを機に、南米と中南米に住むタイガーキャットの保護活動が注目されることを、研究者たちは期待している。タイガーキャットは小型の野生ネコ科動物で、ライオン、ヒョウ、トラといった大型の近縁種に比べて、世間的な注目ははるかに少ない。

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画像説明, 新種のネコは、「ティグリーノ」という愛称で呼ばれている

タイガーキャット(ジャガーネコ)とは、コスタリカからボリビア、アルゼンチンにかけた中央アメリカと南アメリカ全域に生息する、小型で斑点のある野生のネコ科動物を指す。

種ごとの外見の違いは少なく、専門家でさえ見分けるのに苦労することがある。

ボリビア・ラパスにあるサンアンドレス市長大学のパオラ・ノガレス=アスカルンス氏は、「新種の『Leopardus tilcayo』を世界に発表できる。素晴らしい結果だ」と述べた。

「未発見だった新種がまだいるのは、驚くべきことだ。火山や島、深海に行くまでもなく、見つけられるのだから」

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画像説明, 「オンキラ」と呼ばれる北タイガーキャット(Leopardus tigrinus)も、Leopardus tilcayoに非常によく似ている

生存が確認されている「Leopardus tilcayo」種の個体は、ボリビアの保護施設にいる1頭のみだが、科学者たちは他にも個体が存在すると考えている。

「ティグリーノ」という愛称で呼ばれるこの10歳のネコを通じて、科学者たちは今回の発見に至った。

ボリビア人科学者のパオラ・ノガレス=アスカルンス博士は、保護施設でボランティア活動をしていた際に、そのネコの外見がほかとは違うことに気づいた。

ネコは地元の住民が森の中で発見した。住民は当初、イエネコの子供だと思っていたが、成長するにつれて、飼い猫のような行動をとらないことが明らかになった。

ノガレス=アスカルンス博士は、木々が密集するボリビア・ユンガス地方の森林で小型の野生ネコが目撃されたという他の報告も耳にしていたが、いずれも科学者による調査は行われていなかった。

小型ネコの謎を解明するため、博士は世界中の他の研究者たちと協力し、生きた動物や博物館の標本から採取したDNAを使い、タイガーキャットの血統を調査した。

「記録や写真がほとんどなく、博物館にも個体標本がないため、誰も探そうとしなかった。そのため、このネコはずっと隠れていた」のだと、ブラジルのリオグランデ・ド・スル・カトリック大学の保全遺伝学者、エドゥアルド・エイジリク教授は話した。

この研究はさらに、ネコ科オセロット属に含まれるタイガーキャットは3種ではなく5種が存在する可能性を示した。その中には、今回新しく記録されたボリビアの「Leopardus tilcayo」も含まれる。

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画像説明, ボリビアには、数千種の希少な動植物が生息する深い森林がある

オックスフォード大学野生生物保護研究ユニットのキャロライン・サルトール博士も、今回の研究に参加した一人だ。博士は、今回の発見は保全にとって大事なことだと説明する。種を特定し、生息場所を把握しなければ、その種を保護することは不可能だからだ。

「(タイガーキャットは)飼い猫と同じくらいの大きさなので、すでにすべて把握されているはずだと思うかもしれませんが、世界でもあまり研究されていない地域には、まだどれほどの生物多様性が残されているか、今回の発見が示している」

タイガーキャットは、森林破壊、生息地の喪失、違法狩猟などが原因で絶滅の危機に瀕していると考えられている。ただし、今回発見された新種は、これまでの評価には含まれていなかった。

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画像説明, 今回の発見で、世界中のネコ科動物が、既知の41種から44種または45種に拡大する見通しだ。写真のイエネコもそこに含まれる

この発見は、世界のネコ科動物全体にとって広い意味を持つかもしれない。

野生のネコも飼い猫も、生物学的にはネコ科に属している。小型のペットから巨大なトラまで、現存するすべてのネコが、ネコ科に含まれる。

ネコ科に含まれる種はこれまで公式には41種が認められているが、今回の新たな発見と、タイガーキャットには複数の種が存在する可能性が示されたことで、その数は44種以上になる可能性がある。

スコットランド国立博物館の哺乳類専門家で、今回の研究には関わっていないアンドリュー・キッチナー教授は、南米に住む小型の斑点模様のネコ科動物、つまりタイガーキャットはこれまで「分類学上の悪夢」だったと言う。

「見た目が非常によく似ており、博物館に展示されている標本も少ないため、識別が難しい。そのため、遺伝子研究で新しい種が明らかになるにつれ、私たちは今もなお、それらを区別する方法を学んでいる」

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