米軍人、連邦議会議事堂で逮捕される トランプ氏の弾劾求めた直後

米連邦議会の階段で演説した後、逮捕されるジェイソン・ワトソン空軍少佐/Allison Bailey/NurPhoto/AP via CNN Newsource

(CNN) 米空軍の少佐がこのほど、トランプ大統領とバンス副大統領の弾劾(だんがい)と罷免(ひめん)を求める演説を行った後、連邦議会議事堂の階段上で逮捕された。

草の根活動団体「リムーバル・コアリション」によると、ジェイソン・ワトソン少佐の逮捕は1日、同団体が主催した記者会見で演説を行った後に起きた。記者会見でワトソン少佐は自身が現役軍人であることを明かし、軍服を着用していた。テキサス州選出の民主党下院議員アル・グリーン氏もこのイベントに出席していた。

逮捕の事実を確認した連邦議会警察は、一般市民は議会議員の同伴がない限り、下院側の階段でデモを行うことは認められていないと述べた。

警察の声明によると、ワトソン少佐は議会議員に「付き添われて」階段まで来たが、当該の議員は「その場を離れた」。その後、警察はワトソン少佐に対し、「違法なデモをやめなければ逮捕する」という「適法な命令」を出したという。

連邦議会警察は、「その男性は我々の適法な命令を拒否したため、『群集形成、妨害および迷惑行為』の容疑で逮捕された」と説明。議事堂敷地内にはデモが認められている別の場所もあると指摘した。

首都ワシントンの上位裁判所の関係者はCNNに対し、ワトソン少佐は釈放されており、訴追は行われない見通しだと述べた。起訴しない判断を下したとみられるワシントンの司法長官事務所は、コメント要請にすぐには応じなかった。

CNNはワトソン少佐が現役軍人であることを確認するため米空軍に問い合わせたが、現時点で回答は得られていない。

トロイ・マインク空軍長官は2日、ソーシャルメディアでこの件に言及し、「私はすべての空軍兵士および宇宙軍兵士が個人の行動、政治活動への参加、制服の着用を律するすべての法律および規則を順守することを期待している」と述べた。

さらにマインク氏は、「徹底した調査を実施する。調査は妨げられることなく進められる。指揮官は軍法および適正手続きに従って軍人の責任を問う際、確実に適切な措置を講じる」と付け加えた。

演説の中でワトソン少佐は、トランプ政権による最近のベネズエラおよびイランでの軍事行動や、移民取り締まりの強化を批判。それらは憲法の複数の条項に違反していると主張した。これは、リムーバル・コアリションがオンラインで公開した動画で明らかになっている。

「このため大統領と副大統領は弾劾され、有罪となり、罷免されなければならない」とワトソン少佐は述べた。現時点で同少佐に法的代理人がいるかどうかは不明。

現役軍人が体制に対して公然と異議を申し立てるのは異例。軍人は軍事司法統一法典に従って命令に従う義務があり、同法第88条では大統領、副大統領、連邦議会およびその他の政府高官に対する侮辱的な発言を犯罪としている。また、軍人は政治集会に参加する際に軍服を着用することも禁止されている。

記者会見を主催したリムーバル・コアリションの創設者ジェシカ・デンソン氏は、ワトソン少佐の方から電子メールで連絡があったと明らかにした。同少佐は自身の行動がもたらし得る結果について認識していたという。

「私たちは話し合いを始めた。彼(ワトソン少佐)が公の場に出たいという思いを非常に真剣に受け止め、彼の犠牲が最大限意味のあるものとなる方法を考えた」(デンソン氏)

前出のグリーン下院議員はその後ソーシャルメディアに動画を投稿し、ワトソン少佐の行動を称賛した。

CNNはグリーン氏の事務所にもコメントを求めている。

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