【杉村富生の短期相場観測】 ─外国人が猛攻!彼らが狙う銘柄は?
「外国人が猛攻!彼らが狙う銘柄は?」
●マーケットはイラン戦争後を先取り!
まさに、想定通りの展開ではないか。前回の当コラムでは「イラン戦争は終わる」とし、日経平均株価は「3月31日のザラバ安値5万0558円が目先の底値」と記した。実際、4月8日には2878円高(歴代3位の上昇幅)の5万6308円(瞬間、5万6424円の高値)と急騰、この見方を裏付けている。その後、戻り高値を更新中である。
アメリカとイランの停戦合意は「期間限定」である。イスラエルはレバノン攻撃を続けている。ホルムズ海峡は封鎖されたままだ。このため、「イラン戦争は長期化する」との声が根強い。しかし、筆者の考えは違う。ホルムズ海峡を“人質”に取った時点で、この戦争はイランの勝ちだ。アメリカに残された道は損切り(撤退)だろう。
そもそも、イラン戦争には無理がある。アメリカには戦争権限法(War Powers Resolution)が存在する。大統領の軍事行動を議会が制限・監督するための法律だ。議会の承認がない場合、「60日以内に戦争を終結しなければならない」と定めている。今回の戦争の期限は4月29日だ。だからこそ、「4月末には終わる」と主張している。
それに、イギリスのチャールズ国王夫妻が4月27~30日に、国賓として訪米する。28日にはホワイトハウスでの晩餐会が計画されている。そんなときに、ドンパチをやっているというのはあり得ない。トランプ米大統領はイラン戦争への深入りを避ける選択をするだろう。そもそも、イスラエルとイラン、レバノン(過激派組織ヒズボラ)の紛争である。
ホルムズ海峡の封鎖は国連海洋法条約違反だが、イランはこの条約を批准していないし、国際法など守るつもりはまったくない国だ。まあ、これはトランプ大統領も似たり寄ったりだが……。結局、通航料を払うことになるのだろうか。それと、最も狭い部分の幅がわずか34キロメートルの海峡を、アメリカ軍は制圧できなかったことになる。
●好業績、テーマ性がポイントに!
需給面では外国人(現物)の動向がポイントだろう。外国人は4月に入ると、ポートフォリオの組み替えが完了し、買い出動する季節習性がある。実際、4月第1週は一転、1兆9149億円(3月第4週は1兆5090億円の売り越し)と大幅買い越しとなった。彼らは素早い。かつ情報を有している。イラン戦争の終結を先取りしたのであろう。
この局面では外国人持ち株比率が高いことに加え、2027年3月期の業績見通しが明るい企業がターゲットになろう。具体的には三菱電機 <6503> [東証P]、UACJ <5741> [東証P]、村田製作所 <6981> [東証P]、ハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [東証P]、日立製作所 <6501> [東証P]など。
このほか、小物では産業用コンピューターの基幹デバイス「バックプレーン」(背面基板)を手掛け、 半導体、鉄道信号、防衛関連、次世代送電網(スマートグリッド)向けなど切り口多彩なエブレン <6599> [東証S]に注目できる。再生可能エネルギー、蓄電池のパワーエックス <485A> [東証G] は驚異的な売上高の伸びをみせている。
さらに、真空部品のマルマエ <6264> [東証P]、 ドローンのACSL <6232> [東証G]、「3COINS(スリーコインズ)」のパルグループホールディングス <2726> [東証P]、半導体集積回路製造用のフォトレジストなどに使用される感光材料を生産するダイトーケミックス <4366> [東証S]、同じく半導体関連の巴川コーポレーション <3878> [東証S]に妙味がある。
アメリカ市場ではドローン用AI(人工知能)ソフトのスウォーマー<SWMR>、データセンター関連のマイクロン・テクノロジー<MU>、マーベル・テクノロジー<MRVL>、コアウィーブ<CRWV>などが買われている。原油価格などの影響を受けにくいセクターだ。もちろん、原油価格の落ち着き、利下げ期待の高まりが背景にあろう。
2026年4月10日 記
株探ニュース