乃木坂46、歴史をつなぐ「My respect」ライブで15年目の第一歩「幸せな涙ってあるんですね」

乃木坂46のニューアルバム「My respect」の発売を記念したワンマンライブ「乃木坂46 5th ALBUM MEMORIAL LIVE『My respect』」が、2⽉22、23⽇に東京・有明アリーナで開催された。

2⽉20⽇から合計4日間にわたって有明アリーナでワンマンライブを行った乃木坂46。20⽇と21日の2日間は「Coupling Collection 2022-2025」と題され、シングル表題曲を封印したスペシャルなステージが展開された。アルバム「My respect」には29thシングル「Actually...」から40thシングル「ビリヤニ」までの楽曲が収められているが、その中には入らなかったアンダーメンバーの曲やユニット曲なども数多く存在する。「Coupling Collection」はそれらの楽曲がまとめて歌われるレアな内容で、細かい見どころが盛りだくさん。活動2年目の6期生も加入前のさまざまな楽曲に参加して活躍したほか、4期生の林瑠奈が自作のオリジナルラップを披露するなどの新たな試みも見られ、キャプテン梅澤美波は「ここまでグループを継承してきたからこそできたライブ」と胸を張った。

トップバッター6期生の使命

打って変わって「乃木坂46 5th ALBUM MEMORIAL LIVE『My respect』」は、現在乃木坂46に在籍する3期生、4期生、5期生、6期生それぞれの魅力や強みを期別のステージで見せていく構成に。2⽉22日、1stシングル「ぐるぐるカーテン」でのデビューから14周年を迎えた乃木坂46にとって、15年目の大きな一歩。そのオープニングは6期生に委ねられた。学業専念のため活動を休止している小津玲奈と体調不良により欠席となった瀬戸口心月を除く9人でステージに立った6期生は、矢田萌華をセンターに据えた「タイムリミット片想い」でライブをスタートさせた。そこから「なぜ 僕たちは走るのか?」、そして乃木坂46のデビュー曲「ぐるぐるカーテン」の6期生バージョンと3曲を連続でパフォーマンス。愛宕心響は「最初のパートを任された私たちに与えられた使命はたったひとつ、この有明アリーナをもっと盛り上げること」とトップバッターを任された6期生の心意気を伝え、森平麗心は「同じ名前に“心”が付いてる心月のハートも背負って、そして学業で休業中の小津ちゃんの分まで、うるうる泣かずにがんばりたいと思います!」と意気込んだ。静岡出身の大越ひなのによる「今日は2月23日で“富士山の日”ということで、日本一の富士山に負けないくらいの日本一熱いステージを」という宣言から、6期生はアルバム「My respect」に収められた最新の期別楽曲「全力ラップタイム」をパフォーマンス。さらに「市営ダンスホール」を全力のダンスで先輩たちへのバトンをつないだ。

5期生「ブチかませー!」燃える闘志と謎のなりきりチャレンジ

続く5期生は、ミュージカルに出演中の奥田いろはを除く10人でステージに登場。まずは「心にもないこと」を歌い、センターの池田瑛紗が華麗なダンスを見せる。池田と入れ替わるように五百城茉央が中央に立つと、1人での歌い出しから「『じゃあね』が切ない」へ。切なく優しく歌い上げる10人のユニゾンが有明アリーナに響いた。「熱狂の捌け口」では一ノ瀬美空が「有明アリーナ……熱くなれ!」と叫び、「5期生、ブチかませー!」と闘志を燃やす。ライブ初披露となった「相対性理論に異議を唱える」では岡本姫奈がミュージックビデオのセリフを再現し、バレエ仕込みの華麗なターンを決めた。このセリフを含むパフォーマンスはメンバー自身のリクエストによるものとのことで、5期生はこの日のライブが随所にメンバーの意見を取り入れた内容であることを明かす。MCの時間にも5期生自身のリクエストとして「なりきりチャレンジ」が展開され、5期生がそれぞれ別のメンバーになりきってトークするという不思議な時間が流れた。そして5期生は「今日はいろはがいないけど、いろはも少し離れたところでがんばってくれていると思うので」という井上和の言葉で心をひとつにし、2022年3月発売の29thシングル「Actually...」に収録された最初の5期生楽曲「絶望の一秒前」を歌唱した。

個性爆発4期生のバラエティに富んだステージ

暗転した場内、4期生はトロッコに乗ってアリーナに現れて観客を驚かせると、賀喜遥香の「乃木坂46 4期生です!お前ら、騒げー!」という叫びから「I see...」を歌いながらアリーナを周遊。ステージに戻ると、サングラス姿でそれぞれ小道具を手にしながら「ジャンピングジョーカーフラッシュ」を歌った。センター筒井あやめはモップをマイクスタンドやギターに見立ててポーズを決める。京都出身の弓木奈於は舞妓の人形、野球好きの黒見明香はバット、リハのときから盛り上げ隊長を任されていた賀喜はマラカスと、持ち物も個性はさまざま。林は大事にしているペンギンの妖精のぬいぐるみ・ピムりんをステージデビューさせた。「キスの手裏剣」では弓木の発案で会場に「シュシュシュ」の大合唱を巻き起こし、「君を好きになって初めてわかった」では卒業した掛橋沙耶香に代わって金川紗耶がセンターでセリフを披露。ステージ背面の巨大スクリーンには「乃木坂46が大好き。4期生が大好き。応援してくれるみんなが大好き。」という手書きのメッセージが大写しになった。暗転し、激しいダンスミュージックが流れたかと思うと、アルバム「My respect」に収録された最新の4期生楽曲「Fake Doctor」へ。クールなパフォーマンスで締めくくり、バラエティに富んだ4期生ならではの魅力を発揮した。

3期生の歴史を凝縮、メドレー披露

満を持して登場した3期生の伊藤理々杏、岩本蓮加、梅澤美波、吉田綾乃クリスティーの4人は、「My respect」用に書き下ろされたバラード「世界はここにある」を披露し、優しい歌声でアリーナを包み込む。大きな拍手が送られる中、梅澤は「ヤッホー、3期生です! ここからは私たちの番です!」と元気に挨拶。歴史の長い3期生はその分期別楽曲も多数あるが、4人はそのすべてをメドレーに凝縮。ステージからアリーナまで会場を広く使いながら「思い出ファースト」「未来の答え」「自分じゃない感じ」「トキトキメキメキ」「毎日がBrand new day」「大人たちには指示されない」「僕の衝動」「三番目の風」「僕が手を叩く方へ」と一気に9曲を歌った。「僕の衝動」ではおなじみ伊藤のラストの決めポーズも決まり、「ここらでうちら史上最大の風、吹かせちゃいますか!」という梅澤の宣言から始まった「三番目の風」ではアリーナに大合唱が巻き起こる。多くの仲間を見送ってきた中で育まれた4人の結束力を感じさせるパフォーマンスが感動を呼び起こし、「僕が手を叩く方へ」の大サビでは観客のクラップと4人のアカペラのみがアリーナに響いた。そして3期生がアルバム表題曲「My respect」を歌い始めると、4期生、5期生、6期生がリレーをするように歌いつなぎ、サビで合流。メンバー全員の歌声がついに重なった。

歴史をつなぐ乃木坂46、それぞれの“My respect”

15年目の第一歩を踏み出した乃木坂46。6期生の矢田は「ステージに立つたびに、乃木坂46が持つ愛の力を感じています。今までは乃木坂46に対して大好きって気持ちしかなかったけど、今は先輩たちはもちろん、同期に対してもリスペクトの気持ちがだんだん増してきて。私たち6期生もこれからどんどん成長していけるなと日々感じています」と胸を張る。5期生の池田は「ライブという場は、グループの歴史を強く感じる場所です。頼りになる先輩方、かわいくて可能性を感じる後輩たち、そして年々絆が深まっていく個性豊かな同期、ずっとそばにいて支えてくださるスタッフの皆さん、そしてずーっと応援してくださる皆さん。たくさんの愛を感じられる場所です。そんな愛の中で、私たち5期生も頼りにしてもらえる存在になりたいです」とコメント。4期生の筒井は「4期生はグループへの愛がすごく大きいなと感じます。控えめだけど内には熱い気持ちを持った子ばかり。この場所を守りたいと思うのも乃木坂46が大好きだからで、先輩たちが作ったものも、今こうして私たちが作っているものも、全部大好きです。私は愛ってすごく偉大なものだと思っていて。この4日間のライブでも乃木坂46は本当に愛されているなと、そして自分たちも愛してるんだなと感じました。グループへの愛さえ持っていれば、しんどいときもみんなのためにがんばりたいと思えるので、愛と尊敬の気持ちを忘れずに15年目もがんばります」とあふれる乃木坂46愛を語り、3期生の吉田は「気付けば大好きで尊敬していた先輩方が全員卒業されて、同期も今ここにいる4人だけになって。寂しい気持ちももちろんあったけど、昨日までの3日間を見ていて、当たり前にかわいくてカッコよくて、みんな素敵な子たちで面白くて、すごく頼もしい後輩たちがたくさんいるなと改めて気付きました。それは乃木坂46が愛のあるあったかい優しい空気感があるからかなと思ったりして。私も後輩の子たちにそんな空気感を渡していけるような人になりたいです」とステージ上の仲間たちに温かい視線を送った。

「今ひとつになった乃木坂46を目に焼き付けてくれるとうれしいです」という遠藤さくらの言葉から、ライブはラストブロックへ。齋藤飛鳥の卒業ソング「ここにはないもの」ではセンターを務めた遠藤が笑顔の奥で涙を浮かべる。卒業した久保史緒里と山下美月のダブルセンター曲「人は夢を二度見る」では5期生の一ノ瀬&川﨑桜がセンターを担当。さらに「Actually...」「Same numbers」「ビリヤニ」とシングル楽曲が3~6期生の全員で披露され、ステージは華やいでいく。そしてラストは「おひとりさま天国」。センターの井上は「言葉にすることができない感情だったり、輪郭のはっきりしない思いを届けられることがライブのよさだと私は思っています。だからこそ、皆さんには私たちがステージに残すすべてを見逃さずに見てほしいと欲張りになってしまう自分もいたりします。日々、形の変わり続けるグループではありますが、メンバーとファンの皆さんと、関わり続けてくれるすべての人たちでこのグループをつないできたからこそ今があると思います。これからも大切につないでいきたいです」と乃木坂46へのリスペクトを込めたメッセージを伝えた。また、楽曲披露の前には夏の全国ツアーの開催も発表され、アリーナは多いに沸いた。

「幸せな涙ってあるんですね」

熱いアンコールの声を受けて、ステージ、アリーナ、さらにはスタンド席まで、会場中に散らばって再び登場した乃木坂46は、「裸足でSummer」「ジコチューで行こう!」と初期のシングル曲を披露。20℃を超える暖かい日にぴったりな夏曲でアリーナを一段と熱くさせた。「改めてこのグループが大好きだと思った」という5期生の岡本は、新曲「My respect」を披露する際、メンバーそれぞれリスペクトする人を思い浮かべながら歌うようにと伝えられていたことを明かし、「私はそれを梅さんにしました」と告白。中西アルノはちょうど4年前の2月23日に行われた5期生お披露目のステージを振り返りつつ「4年前よりも強くなったな、でっかくなったなと思ったし、これは物理的にもそうで」と自身の身長が伸びたことを主張し、「夏のツアーの頃には梅さんを越してやる!」と170cmを超える梅澤にライバル心を示した。遠藤は「ここにはないもの」で見せた涙について「幸せで泣いちゃった。自分でも予想してない涙でびっくりしちゃって……。今までは背負うものが大きくて耐えられなくなる瞬間がすごく多いんですけど、私今すごい幸せで。幸せな涙ってあるんですね」と話しながらまたも目に涙を浮かべる。梅澤は、いつも不安そうに「ここにはないもの」を歌っていた遠藤の変化に「こっちもうるうるきちゃったよ。幸せだね」と喜んだ。

梅澤が「最後はリスペクトの先を、ぜひこの乃木坂46というグループに向けて、一緒に歌って終われたらうれしいです」と告げ、乃木坂46は最後に「乃木坂の詩」をパフォーマンス。メンバーも全員ペンライトを持ち、観客と一緒に紫の光を放ちながら「後ろを向くな! 正面を見ろ!」と合唱した。

乃木坂46は5月19~21日の3日間、14周年を記念した恒例のバースデーライブを東京・東京ドームで開催。6月から8月にかけてライブツアー「真夏の全国ツアー2026」で全国を回る。

セットリスト

「乃木坂46 5th ALBUM MEMORIAL LIVE『My respect』」2026年2月23日 有明アリーナ

6期生

01. タイムリミット片想い02. なぜ 僕たちは走るのか?03. ぐるぐるカーテン04. 全力ラップタイム

05. 市営ダンスホール


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