映画『mentor』磯村勇斗×Aぇ! group末澤誠也がW主演、“過去に囚われた”2人の痛みを描く

映画『mentor』が2026年秋に公開。磯村勇斗とAぇ! groupの末澤誠也がW主演を務める。

映画『mentor』は、ある火災事故をきっかけに、過去に囚われたまま大人になってしまった二人の青年が主人公。彼らの内面をえぐるようにして描きながら、罪の意識や喪失感、そして「人は何を信じて生きていくのか」という本質的な問いを投げかける。

物語は、15年前の夏に起きたある火災事故から始まる。少年の無邪気な花火遊びがアパートを全焼させ、黒焦げの妻を抱えた男・埜本(のもと)が、燃えさかるアパートの一室から姿を現す。あまりにも強烈な記憶を前に、当事者であった少年たち——龍之介と拓海の時間は、あの日を境に止まってしまった。

やがて大人になった二人は、まったく異なる道を歩んでいる。龍之介は罪に蓋をし、アーチェリーのオリンピック日本代表候補として前へ進もうとする。一方、拓海はいまだ罪の記憶から抜け出せず、陰鬱な日々に立ちすくんでいた。そんな二人の前に、あの火傷の男・埜本が再び現れる。しかし彼は恨みの言葉を口にすることなく、「君はもう、充分に償ったよ」と静かに語りかける。不気味なほどに優しいその姿は、やがて彼らにとっての“mentor/メンター”(助言者・導き手)となっていく——。

主人公の益子龍之介役を演じるのは、『ヤクザと家族The Family』『PLAN 75』など幅広いジャンルで存在感を放ち、2023年には『』で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞するなど鮮烈な演技を重ね続ける実力派俳優・磯村勇斗。

もうひとりの主人公・上谷拓海を、5人組アイドルグループ「Aぇ! group」のメンバーで、歌・バラエティ・舞台と多方面で活躍しながら、今回が個人として初の映画主演となる末澤誠也が演じる。演技派の磯村と新鋭の末澤、二人がスクリーン上でどんな化学反応を起こすのか注目だ。

物語の鍵を握る“メンター”の埜本役は未発表。磯村が「とんでもない役者さん。想像をはるかに超えてくるだろう」と期待を語り、末澤が「ご一緒できるのが光栄」と語る存在となっているので、今後のキャスト発表を楽しみに待ちたい。

監督・脚本を手掛けるのは、『ミッシング』『空白』『ヒメアノ〜ル』など、衝撃的で想像力を刺激する作品を発表し続け、“人間描写の鬼”とも称される吉田恵輔。企画は、『新聞記者』で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞するなど数々の話題作を手がけてきたスターサンズが手掛ける。

【詳細】映画『mentor』監督・脚本:吉田恵輔 出演:磯村勇斗、末澤誠也製作幹事:エイベックス・ピクチャーズ 企画製作:スターサンズ制作プロダクション:SS工房

配給:エイベックス・フィルムレーベルズ、スターサンズ

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