中国が米国を非難、華為製AI半導体使用巡る指針は「合意損ねる」

Olivia Tam、Debby Wu

華為技術(ファーウェイ)の人工知能(AI)半導体「Ascend(アセンド)」の使用は「世界のどこであっても」米輸出管理規則に違反するとトランプ政権が発表したのは、スイスで行った最近の貿易協議を台無しにすると、中国政府が非難した。

  米商務省は先週、ファーウェイのアセンド使用は規則違反になるとの指針を明示。同省は当時、「米国製AI半導体が中国のAIモデルの学習に使用されることに伴う潜在的な影響」について周知する方針も示していた。

  だがその後、「特定のアセンドを含む中国製先端集積回路(IC)を使用するリスク」について指針を示すと改められ、「世界のどこであっても」の文言は削除された。13日付で発表された商務省の当初の発表文では、アセンドの使用は米輸出管理規則に違反する「リスクがある」としていた。

  この文言修正は中国をなだめるには十分でなかった。同国政府は19日の発表文で、「米国との経済・貿易協議のメカニズムを通じたあらゆるレベルで交渉し、意思疎通を図ってきたが、米国の行動はジュネーブで行われたハイレベルの米中協議で達成された合意を深刻に損ねた」と主張。米国に対し、「誤りを正す」よう要求した。

  中国商務省とホワイトハウスはコメントの要請にすぐには応じなかった。

原題:China Accuses US of Undermining Geneva Talks With Huawei Stance(抜粋)

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