マテウス サヴィオ「この大会で日本サッカーのクオリティーを示したい」
FIFAクラブワールドカップ2025の開幕を直前に控えた日本時間14日、マテウス サヴィオの囲み取材がオンラインで行われ、メディアからの質問に答えた。 (サヴィオ選手自身のコンディション、アメリカに入ってから時差もあったと思うが、調整はどうか?) 「早めに現地に到着して慣れる時間がありましたので、コンディションはいいです。激しく、いい練習ができていると思います」 (南米の選手はヨーロッパと世界一を争う大会を大切にしていると聞いたことがあるが、サヴィオ選手にとってクラブで世界一を争う大会はどういう存在だったのか?) 「形も変わりましたし、優勝するにはどのチームも大変になっていますが、自分たちがこういう大会で素晴らしいチーム、素晴らしい選手たちで戦えることを光栄だと思っています。自分たちとしては自信を持っていいプレーができるように、いい結果を残せるように頑張っていきたいです」 (初戦のCAリーベル・プレートの印象はどうか?) 「リーベル・プレートは非常にクオリティーがあるチームですし、コパ・リベルタドーレスでも調子がいいですね。何試合か見ていますが、グループでは1位にもなっていますし、いいクオリティーの選手たちがそろっているチームだと思います。ただし、先ほども言いましたが、自分たちが自信を持ってハードワークし、いい結果を残せるように、勝ち点3を取れるように頑張っていきたいですし、目標を達成できるように頑張っていきたいです」 (ブラジル人のサヴィオ選手にとってアルゼンチンのチームと対戦することにどんな思いがあるか?) 「ブラジルとアルゼンチンのライバル心があるので、特別な試合、瞬間になると思います。アルゼンチン代表はFIFAワールドカップで優勝して世界チャンピオンになっています。毎年新しいタレントが出てくる国ですし、レベルが高いチームだと思います。Jリーグとアルゼンチンのスタイルは全く違うので、自分たちにとってはまた新しいスタイルの相手と対戦することになると思いますが、そこも意識して戦っていきたいです。スペースをうまく使っていい試合ができるように、自信を持てるように頑張っていきたいです」 (練習場の芝生を見るとかなり深めだと感じたが、感触はどうか?) 「芝生に関しては深い印象があります。Jリーグでプレーしているような芝とは違う印象です。ただし、自分たちは早めに来て、芝生にも慣れるように練習しています。深いからといって言い訳できることはなく、ハードワークしていい試合ができるように頑張っていきたいです。スタジアムに関してはどうなっているのか分かりませんし、試合になったときに初めて深いかどうか確認できると思いますが、どんな状態であってもいい試合をしたいと思っています」 (芝生が深い場合はボールスピードが出にくいと思うが、注意していることはあるか?) 「芝生が深いとプレーが遅くなりますし、フィジカルコンタクトが増えると思います。まだスタジアムの芝生の状態は分からないですし、できることはいい準備をして、試合ができるように頑張ることです。試合の状況に合わせてプレーできるようにしたいです」 (前線のコンビネーションが良くなってきている印象だが、アメリカに入ってからの手応えはどうか?) 「僕たちのチームはクオリティーのある選手がたくさんいますし、先発メンバーであってもベンチメンバーであっても、誰が出ても自分の役割、特長をみんなが分かっているので、みんなでいいプレーができると思っています。(マチェイ スコルジャ)監督が目指しているサッカーも理解できているので、誰が出てもいい連係、いいプレーができると思っています」 (サヴィオ選手が考えているリーベル・プレート戦の勝利のポイントは?) 「メンタルが大事になります。経験がある相手ですが、自分たちのスタイルを見せなければいけないと思います。賢さも必要だと思います。試合の中で波があると思いますし、いいときもあれば悪い流れもありますので、悪い流れのときに賢さを使って耐えることが大事だと思います。チャンスをものにすることも大事です。そこが鍵だと思います。ハードワークし、いいプレーをしたいと思っています。難しい試合になりますが、自信を持ってプレーすればいい結果を残せると思います」 (コパ・リベルタドーレスの試合を何試合か見たという話だったが、世界から注目を集めている17歳のフランコ マスタントゥオーノ選手の印象はどうか?) 「コパ・リベルタドーレスを彼らだけではなく何試合か見ていますが、彼に関しては非常に素晴らしい選手ですし、クオリティーがある選手だと思います。だからこそ、レアル・マドリードへの移籍の話が出ているんだと思います。ただし、彼がいるから特別なことをするのではなく、チームとして戦うことが大事だと思います。彼だけではなく、他の選手も素晴らしい選手です。例えば、イグナシオ フェルナンデス選手、ミゲル・ボルハ選手といった選手もいますので、彼のことだけを考えてプレーするのではなく、チームとして強度高くハードワークすることが大事だと思います。攻撃に関しても守備に関しても1試合を通してそうできればいいと思いますし、チームとして戦うことが大事になると思います」 (Jリーグとアルゼンチンのスタイルが違うという話があったが、Jリーグにも南米の選手はたくさんいるので、個々のプレーヤーと対戦することには慣れていると思うが、南米のチームと対戦するときに注意すること、サヴィオ選手がチームメートにアドバイスできることはあるか?) 「違いはいろいろなことで生まれます。例えば、Jリーグだと全てのスタジアムの芝生の状態がほぼ完璧に近いです。そのおかげでプレースピードも上がりますし、高い強度でサッカーができます。南米は天然芝ではなくて人工芝でプレーすることもあれば、状態のよくない芝生でプレーすることもあります。その影響でプレースピードが落ちますし、プレースピードが落ちることでフィジカルコンタクトが多くなると思います。ただ、そのおかげもあって、選手たちのテクニックのクオリティーが高くなります。ただし、今回はクラブワールドカップですし、大会を通してレベルがものすごく高いと思います。細かいところで試合が決まると思います。自分たちとしては、その細かいところに集中しなければいけない、気を付けなければいけないと思います。先ほども言ったように、リーベル・プレートがクオリティーのあるチームだと思いますが、浦和レッズとして日本のレベルの高さを見せられればと思っています」 (リーベル・プレートはファン・サポーターも5万人くらい来るという話もある。スタジアムの雰囲気という意味で脅威になるのではないか?) 「リーベル・プレートはビッグクラブです。素晴らしいファン・サポーターだと思いますが、自分たちにも素晴らしいファン・サポーターがついています。現地に来る方々、画面越しに応援してくれる方々のためにいいプレーをしたいと思います。ファン・サポーターのみなさんに喜びを与えたいと思います。ファン・サポーターのために闘って、いいプレーをして、ハードワークして、いい結果を残せるように頑張りたいです」 (FIFAクラブワールドカップに出場することでブラジルの家族や知り合いから連絡が来たりしたのか?) 「非常に大きな大会だと思います。南米のクラブ、ブラジルのクラブは、クラブワールドカップのチャンピオンになることが夢だと思います。今大会は新しい形ですし、試合が多いですし、非常にレベルが高い大会になると思います。自分の家族、妻、友人、みんなが期待していると思います。自分にとっては自分の価値を世界に見せる機会だと思いますし、クラブの価値もそうです。浦和レッズのファン・サポーターがどれくらいすごいかを見せることもできると思います。日本のサッカーのクオリティーを見せる非常にいい機会だと思いますので、この機会を使って自分個人もそうですが、浦和レッズ、このビッグクラブの価値を見せられればと思っています」 (FIFAクラブワールドカップはサヴィオ選手の人生を変える大会になると思う。一言で言うとどんな大会になりそうか?) 「まず何よりも責任を持ってプレーしなければいけない大会だと思います。世界的にみんなが見ていると思います。ただし、個人のことだけを考えてはいけないと思います。この大会で自分の人生を変えることだけを考えていたらよくないと思います。まずチームのこと、クラブのことを考えなければいけないと思います。チームとしてのクオリティーを見せれば、そこで個人の差が生まれると思いますし、クラブ、チームが目標を達成できれば、個人の目標を達成できると思います。例えば、自分のことだけを考えていたらボールを出せなくなりますし、ゴールのことしか考えなくなります。それはよくないことですし、自分たちとしてはチーム全体のことを考えなければいけないと思います。パスを出す瞬間のタイミングを見なければいけないですし、チームを助けることが大事です。ゴールすることも大事です。全体として、ワンチームとして戦うことが一番大切だと思っています」 【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】