巨人・中山礼都「凄くうれしい…本当にいい投手」親友・高橋宏斗からチーム71イニングぶりV適時打(スポニチアネックス)
◇セ・リーグ 巨人1―0中日(2025年5月17日 東京D) 巨人の中山礼都内野手(23)が17日の中日戦(東京D)で「6番・三塁」に入って先発出場。中京大中京(愛知)時代ともに甲子園出場を果たした同学年の親友・高橋宏斗投手(22)との2年ぶり対決で先制&決勝の適時打を放ち、1―0での勝利に導いた。これがチームにとって実に71イニングぶりとなる適時打だった。 【写真】<巨・中>ヒーローインタビューでジャビット人形を手に笑顔の中山(撮影・光山 貴大) お立ち台に上がった中山は「本当に全打席、初球から積極的にいこうって決めてたので。ああいう結果につながって良かったです」と笑顔。 プロ入り後も一緒に旅行に行くなど親友同士の2人。高橋宏は昨季セ・リーグ最優秀防御率のタイトルを獲得するなど活躍したが、中山は1軍と2軍を行ったり来たりが続いたため、対戦は2023年5月21日(東京D)以来727日ぶりとなった。 すると、久々の親友対決は最高の場面でやってきた。中山は0―0で迎えた2回、無死一、二塁という場面で第1打席へ。初球にバントの構えを見せるも見送ってボールになると、続く2球目だった。 真ん中へ来た152キロ直球を逃さず、中前へ。二走・キャベッジが先制のホームを踏み、これが決勝点となった。 負傷離脱した主砲・岡本を欠く巨人打線にとっては、これが実に71イニングぶりとなる適時打。親友対決でいきなり先制パンチを見舞った中山は右腕を突き上げ、スタメンに抜てきした阿部慎之助監督(46)もしてやったりの結果となった。 中山は2軍降格を経て14日に再昇格してきたばかり。2軍で高打率を残して帰ってきた1軍で今度は即結果を出した。 チームが今季最長連敗を4で止めた前日16日の中日戦では1―2で迎えた8回1死から代打で右中間二塁打を放ってチャンスメーク。あまりに劇的な吉川の逆転V3ランを演出したが、1軍復帰後初スタメンでは1―0勝利の決勝打だ。 阿部監督は「最初はバントから入ったんだけど、取り消してヒッティングにして。見事に打ってくれたんで素晴らしかったです。1ボールだったんで思い切っていかせてみました」と期待に応えた若武者に賛辞。 指揮官は「もともと相性いいんでね。同級生だから精神的に楽なんじゃないですかね」と分析したが、中山は「球、速かったんで。ちょっと詰まりましたけど、いいところに飛んでくれました」と親友からのV打を謙遜気味に振り返りつつ「凄くうれしいですし、本当にいいピッチャーなので。いいところで打ててうれしかったです」と笑顔だった。 なお、これで高橋宏斗VS中山礼都の親友対決は通算対戦打率.385(13打数5安打)、2打点となっている。 【高橋宏斗VS中山礼都】 2022年 打率.500(2打数1安打)、0本塁打、0打点 2023年 打率.375(8打数3安打)、0本塁打、1打点 2024年 対戦なし 2025年 打率.333(3打数1安打)、0本塁打、1打点 ※通算打率.385(13打数5安打)、0本塁打、2打点