IEA、石油供給不足なら備蓄放出の用意 OPEC「不必要」と批判
国際エネルギー機関(IEA)は13日、イスラエルのイラン攻撃を受けて市場が石油不足に陥った場合、備蓄を放出する用意があると表明した。写真は2019年9月、イラクのバスラで撮影(2025年 ロイター/Essam Al-Sudani)
[13日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は13日、イスラエルのイラン攻撃を受けて市場が石油不足に陥った場合、備蓄を放出する用意があると表明した。一方、石油輸出国機構(OPEC)はIEAの声明について、市場に不安をもたらすだけだと批判した。
IEAのビロル事務局長は、石油市場の供給は十分だとしつつ、IEAは必要に応じて行動する用意があると表明。同機関の石油安全保障システムには戦略備蓄と緊急備蓄として12億バレルの石油があるとした。
OPECのガイス事務局長はビロル氏の発言を批判し、「緊急備蓄を使用する可能性について不必要な発言を繰り返すことで誤った警告を発し、市場に恐怖感を植え付けている」と述べた。
その上で、供給や市場の動向に「不必要な措置を正当化する」ような動きは見られないとした。
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