プーチン氏、15日にトルコで直接協議提案 ゼレンスキー氏は停戦同調求める

[モスクワ 11日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は11日、ウクライナとの直接協議を15日にトルコのイスタンブールで行うことを提案した。ウクライナのゼレンスキー大統領は提案を「前向きな兆候」と評価し協議に応じる姿勢を示す一方で、ロシアに12日からの停戦への同意を求めた。 プーチン大統領は「2022年に交渉を打ち切ったのはロシアでなくウクライナだが、われわれは、ウクライナが前提条件なく直接交渉を再開することを提案する」とし「ウクライナ当局に15日にイスタンブールでの交渉再開を提案する」と述べた。 紛争の根本原因を排除し、歴史的観点で長期的かつ永続的な平和を確立するという目標のもと、ウクライナとの真剣な交渉にコミットしていると説明。 真の停戦とは、ロシアだけでなくウクライナも順守することだとし、交渉を通じて合意することは可能との認識を示した。交渉は「武力紛争の継続の序章ではなく、長期にわたる持続可能な平和への第一歩となる」と述べた。 直接協議に向け、開催地トルコのエルドアン大統領と11日に会談する予定だとした。 ロシアのウシャコフ大統領補佐官(外交担当)は、直接協議は現在の状況と22年の交渉を考慮に入れることになると述べた。インタファクス通信が伝えた。 <前向きな兆候> ウクライナと英、仏、独、ポーランドの首脳は10日、12日から無条件の30日の停戦で合意し、トランプ米大統領も同意した。ロシアに対し、停戦に違反すれば「大規模な」追加制裁を科すと警告した。 ゼレンスキー大統領はXで「ロシアがようやく戦争終結を検討し始めたのは前向きな兆候だ」としながらも、「いかなる戦争も本当に終結させるための第一歩は停戦だ」とし「われわれはロシアが12日から完全かつ持続的で信頼できる停戦を確認することを期待している」と述べた。そのうえでウクライナは協議に応じる用意があるとした。 トランプ米大統領も提案を評価し「ロシアとウクライナにとって素晴らしい日になる可能性がある!」と自身の交流サイト(SNS)に投稿した。 フランスのマクロン大統領は、直接協議の提案は、プーチン氏が進展の道を模索しつつ時間稼ぎをしようとしていると指摘。「これは第一歩だが、十分ではない」とし、交渉より無条件停戦が先だと記者団に語った。 プーチン氏は11日、8日に発効した3日間の停戦期間中に、ウクライナは空中ドローン524機、海上ドローン45機、多数の西側諸国のミサイルでロシアを攻撃し、ロシアはロシア領内への5回の攻撃を撃退したと述べた。

ロイター
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