EU規制当局、TikTokに5.3億ユーロの罰金 データ保護巡り

F欧州連合(EU)の規制当局は2日、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」に対し5億3000万ユーロ(6億ドル)の罰金を科した。(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration/File Photo)

[ダブリン 2日 ロイター] - 欧州連合(EU)の規制当局は2日、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」に対し5億3000万ユーロ(6億ドル)の罰金を科した。

個人情報の保護に懸念があるとし、6カ月以内に法令に適合した処理を行わない場合、中国へのデータ転送停止を命じるとしている。

アイルランドのデータ保護委員会(DPC)が明らかにした。

DPCは、EUのユーザーの個人情報の一部に、中国のスタッフが遠隔でアクセスしており、EU法で義務付けられている高いレベルの保護が適用されていることをTikTokが示せなかったと指摘。

中国当局が反スパイ法などに基づいてデータにアクセスする可能性にTikTokが対処していないと主張した。

これに対しTikTokは強く反論。EU独自の法的枠組みに基づいて、厳重に管理された限定的な遠隔アクセスを認めていると述べた。同社は決定を不服として上訴する方針だ。

TikTokは2023年にも、EUで子供の個人データの処理を巡ってプライバシー法に違反したとして3億4500万ユーロの罰金を科せられている。

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