中国自動車メーカー、サプライヤーへの支払いを60日以内とすることを約束

 6月11日 中国の大手自動車メーカーは11日、サプライヤーへの支払いを60日以内に行うことを約束した。写真は2024年1月、山東省煙台市で撮影。中国日報提供(2025年 ロイター)

[上海 11日 ロイター] - 中国の大手自動車メーカーは11日、サプライヤーへの支払いを60日以内に行うことを約束した。長期の支払い期間に対する鉄鋼メーカーからの抗議に対応する。

中国当局は3月、大企業がサプライヤーへの支払いの大半を60日以内に済ませることを義務付ける規則を公布した。ただサプライヤーの間では、規則回避の抜け穴に対する懸念が指摘されていた。

この日態度を明確にした企業は比亜迪(BYD)(1211.HK), opens new tabや奇瑞汽車(チェリー)(CHERY.UL)などの大企業のほか、小鵬汽車(9868.HK), opens new tab、小米科技(シャオミ)(1810.HK), opens new tabといった中堅企業も含まれる。国有の広州汽車集団(601238.SS), opens new tabと第一汽車集団は10日夜に方針を表明した。

工業情報省は先週、自動車メーカーを集めて会合を開き、業界のサプライチェーンに多大な圧力をかけているとして激しい価格競争に歯止めをかけるよう促した。

中国鋼鉄工業協会は10日、一部の自動車メーカーが昨年以来10%以上の値下げを求め、支払いを数カ月遅らせているため、鉄鋼メーカーは利益率が低く流動性圧力が高まっていると訴えていた。

同協会はまた、中国の自動車メーカーに対し、日本の自動車メーカーがサプライヤーと築いている安定的かつ健全なパートナーシップから学ぶよう求めた。このパートナーシップによってサプライヤーには一定の利益が残り、製品の品質と革新が保証されるとしている。

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