「2200億円」イーロン・マスクのスペースX、ビットコイン保有を開示──世界7位の規模(Forbes JAPAN)

ビットコインは2025年10月に記録した12万6000ドルの高値から急落して以降、いまだ勢いを取り戻せずにいる。ただし、今年2月に6万ドルの安値まで急落した後、現在は8万ドル前後にまで値を戻している。 そんな中、イーロン・マスクが率いる宇宙開発企業のスペースXが、従来考えられていたよりもはるかに多くのビットコインを保有していることを明らかにした。 xAIやソーシャルプラットフォームのXを統合するスペースXは、株式公開の計画を正式に認め、早ければ6月にも新規株式公開(IPO)を実施するための準備として、米証券取引委員会(SEC)にForm S-1を提出した。 この提出書類により、スペースXが1万8700ビットコイン強を保有していることが明らかになった。保有するビットコインの公正価値は13億ドル(約2067億円。1ドル=159円換算)相当とされ、その取得原価は1ビットコインあたり約3万5000ドル、総額6億6000万ドル(約1049億円)強とされている。米国記事執筆現在の価格で換算すると、その価値は14億ドル(約2226億円)に達する。 今回開示された保有ビットコインの量は、ブロックチェーン分析企業のアーカムがこれまでスペースXの保有分と推定していた約8300ビットコインの2倍以上にあたる。 BitcoinTreasuries.netによると、この保有量を基にするとスペースXは世界で7番目のビットコイン大口保有者となり、1万6500弱のビットコインを保有する暗号資産取引所のコインベースを上回る。 同じくマスクが率いるテスラは現在も約1万ビットコインを保有しているが、これは同社が2021年に15億ドル(約2385億円)で購入した量の一部にすぎず、その大半は2022年に売却済みだ。

■法定通貨に批判的なマスク マスクは近年、ビットコインや暗号資産に関する投稿の第一線から退いているものの、米ドルに対しては依然として批判的である。ドルを「絶望的」と切り捨て、エネルギーこそが「真の通貨」であると宣言しているが、これはビットコインを念頭に置いた発言だという見方もある。 2025年10月、マスクはXへの投稿の中で、「ビットコインはエネルギーに基づいている。偽の法定通貨を発行することは可能であり、歴史上のすべての政府がそうしてきたが、エネルギーを偽造することは不可能だ」と述べた。また、「世界的な(AI)軍拡競争」こそが、金や銀、そしてビットコインの価格が近年揃って急騰している理由だという見解に同意を示している。 ビットコインの安全性は、新しく発行されるビットコインを報酬として受け取る代わりに強力なコンピューターを使って取引を検証する、いわゆる「マイナー」たちのネットワークによって担保されている。ビットコインは毎年、一部の小国に匹敵するほどの電力を消費しており、ネットワークに参入するマイナーが増加するにつれ、価格の上昇とともにそのエネルギー需要はさらに高まっている。 マスクによるビットコインや暗号資産への支持は、コロナ禍のピーク時に比べると衰えているものの、彼はビットコインや、自身が「お気に入り」とする暗号資産のドージコインへの支援を今も続けている。 しかし、スペースXの申請書類には、マスクが支持してきたミーム由来のドージコインやイーサリアムについての言及は一切なかった。これらは双方とも、マスクが個人として保有していると公言してきた暗号資産だ。 スペースXは今回のIPOにおいて、評価額最大2兆ドル(約318兆円)で約750億ドル(約11.93兆円)を調達することを目指している。これは史上最大のIPOとなる見通しであり、同社とAI分野で競合するOpenAIやアンソロピック(Anthropic)のIPO計画を先導するものになる可能性がある。

Forbes JAPAN
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