駒大の佐藤圭汰は7区登録 藤田敦史監督「2分50秒くらいのペースではいける。押し上げる走り」…全日本大学駅伝

 今季の学生3大駅伝第2戦、全日本大学駅伝は2日、名古屋市熱田神宮西門前スタート、三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴールの8区間106・8キロで行われる。2日は名古屋市内で監督会見が行われ、2年ぶりの王座奪還を狙う駒大の藤田敦史監督は、「誰を使っても遜色ない走りができる自信があります。7区に佐藤圭汰(4年)、8区に山川拓馬(4年)を置いていますので、間違いなく最後は駒沢が勝つレースがしたい。前半区間もしのげる選手を置いていますので、前半流れに乗って7、8区で勝負したい」とうなずいた。  今回、出雲駅伝は登録なしだった5000メートルの屋内日本記録保持者・佐藤はエース区間の7区にエントリーされ、前回8区区間賞と激走した主将の山川は3年連続同区に登録。主力の伊藤蒼唯(4年)、谷中晴(2年)、桑田駿介(2年)は補欠に温存された。  佐藤について、藤田監督は「自信を持って配置しました」ときっぱり言った。7月の日本選手権前に恥骨の炎症が見つかり、夏は別メニューで回復に専念。「出雲のエントリーまではスピード練習に踏み込んでいなかったので外しましたが、その後は調整できた。前半のスピード区間に入るより、後半の自分のペースで走る区間の方が自信があるということだったので」と7区起用の意図を説明。「2分50秒くらいのペースではいけると思います。チームを押し上げる走りに期待します」と話した。  全日本大学駅伝は2018年から区間割が大きく変更され、7区が2番目に長い17・6キロ、最終8区が最長の19・7キロとなった。駅伝は「先手必勝」が鉄則だが、主力選手を序盤の区間に投入するか、終盤の長い区間に残すか、各校の戦略は見所のひとつ。伊勢路でも、出雲路に続く熱いレースが期待される。  昨年大会の覇者で今季開幕の出雲駅伝でも連覇し、昨季からの3大駅伝で4戦3勝の強さを見せる国学院大が優勝争いの中心になるだろう。エース山口、スーパールーキー鈴木、“山の名探偵”工藤を中心に出雲駅伝2位と健闘した早大、出雲駅伝で全6区間を3~5位にまとめて3位となった創価大、全日本大学駅伝で最多の16勝を誇る駒大も有力な優勝候補。出雲駅伝6位の城西大、同7位の青学大、同10位の中大は出雲路から巻き返して優勝争いに加わる力を持つ。  ハーフマラソンで争われた箱根駅伝予選会(10月18日)から2週間で臨む中央学院大、順大、日大、東海大、大東大、日体大、立大は、どれだけ疲労回復できたか、が鍵を握る。  全日本大学駅伝の大会ルールでは、出場各校が10月8日に選手16人を登録。その中から10月30日正午までに1~8区の選手と補欠5人を登録。レース当日の午前6時30分まで区間登録選手と補欠登録選手を3人以内、交代できる。  駒大の全日本大学駅伝登録メンバーは以下の通り。  駒大の区間登録選手と補欠は以下の通り。 ▽1区( 9・5キロ)小山 翔也(3年) ▽2区(11・1キロ)牟田 颯太(1年) ▽3区(11・9キロ)帰山 侑大(4年) ▽4区(11・8キロ)安原 海晴(3年) ▽5区(12・4キロ)菅谷 希弥(2年) ▽6区(12・8キロ)村上 響(3年) ▽7区(17・6キロ)佐藤 圭汰(4年) ▽8区(19・7キロ)山川 拓馬(4年) ▽補欠         伊藤 蒼唯(4年) 植阪 嶺児(3年) 島子 公佑(3年) 桑田 駿介(2年) 谷中 晴(2年)

報知新聞社

スポーツ報知
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************

関連記事: