朝ドラ「あんぱん」6月9日第51回【あらすじ】嵩(北村匠海)馬場(板橋駿谷)らの指導下で過酷な軍生活も…非暴力貫く八木(妻夫木聡)(1/2ページ)

柳井嵩(北村匠海)、八木信之介(妻夫木聡)(C)NHK

女優の今田美桜がヒロイン若松のぶを演じるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合など)の第51回が9日、放送される。のぶの幼なじみ、柳井嵩(北村匠海)が転属された小倉連隊で新兵教育係の先輩たちにしごかれる厳しい軍生活を送る。

キャスト相関図・これまでの全話あらすじ

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のぶは、祖父の朝田釜次(吉田鋼太郎)から、出て行った屋村草吉(阿部サダヲ)が乾パン作りを拒否していた訳を聞いた。草吉は第一次大戦で英国軍の日本人義勇兵として戦地へ送り込まれ、壮絶な経験をしていた。兵士たちが飢えをしのいだ乾パンは草吉につらい過去を思い出させるものだった。

昭和16(1941)年、太平洋戦争が始まり、小麦粉が配給制となるなか「朝田パン」は休業。東京で働く嵩は伯父の寛(竹野内豊)を亡くし、何のために働いているのかわからない日々を送った。そんななか、親友、辛島健太郎(高橋文哉)のもとに召集令状が届いた。嵩は再会を誓い合い、健太郎を見送った。

尋常小学校は国民学校になり軍国教育がスタート。ある日、のぶの夫で一等機関士として働く次郎(中島歩)が戦争の影響で帰宅した。戦争が終わったら世界中を旅したいという夢を語る次郎。のぶも、「生徒らあに楽しい授業をしたい。立派な兵隊さんになれと言うがやのうて。それから…。私も次郎さんと一緒に船に乗っていろんな国に行ってみたい」という夢を伝えた。

出航の日、次郎はこの戦争に日本が勝てる訳がないという本音を漏らす。のぶは、この戦争が終わるときは日本が勝つ時だと反論。自分の写真を撮ってほしいと頼む次郎を「無事に帰られた時に撮ります」と断り、「お国のために、立派なご奉公を」と言って見送った。しかし心の底では「生きて帰って」と願いながらも、そう言えなかったことを悔いていた。

嵩にも召集令状が届いた。出征前、嵩は母の登美子(松嶋菜々子)と再会。不安を吐露する息子に、登美子は「あなたみたいなのが一番兵隊に向いていない」という言葉をぶつけた。高知に戻った嵩は朝田家に立ち寄った。のぶは「お国のために立派なご奉公を」と嵩に言った。

出征の日、商店街の人々が見送るなか、「嵩! 死んじゃだめよ!」という登美子の絶叫が響き渡った。登美子はなおも必ず生きて帰ってこいと指示。憲兵がそんな彼女を止めようとした時、駆けつけたのぶが「母親なら当然やと思います」と登美子をかばった。そして「嵩、必ずもんてきい! お母さんのために、生きてもんてきい! 死んだら承知せんき!」と叫んだ。登美子とのぶが「非国民」と呼ばれ連行されそうになるなか、嵩は「憲兵殿! 柳井嵩! 母が…取り乱して失礼いたしました! 立派に…ご奉公して参ります! 行ってまいります!」と敬礼。涙を流すのぶに、精いっぱいの笑顔を向けた。

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