AI検索でクリック激減。米ニュースサイトはGoogleからの流入半減(ギズモード・ジャパン)

WSJ(The Wall Street Journal)が報じたSimilarwebのデータによると、Huffington Postは2022年4月から今年4月にかけてPC&モバイルサイトのトラフィックが50%近く減少しており、Business Insiderも3年間で55%減って、とうとう先月編集部の21%レイオフを断行したとのこと。 Washington Postも同様の激減傾向をたどっており、「ゼロクリック検索の急激な拡大はジャーナリズムの存続を揺るがす脅威だ。見くびってはならない」(William Lewis CEO)とWSJに語っています。 一方、The AtlanticのNicholas Thompson CEOは今年の社内ミーティングで、「Google(グーグル)からの流入はゼロに向かっている」と檄を飛ばし、ビジネスモデルの転換に躍起。「Googleは検索エンジンから回答エンジンに変わろうとしている。われわれも新たな戦略を考えなければ」(WSJ)と迎撃態勢を整えています。 NYT(The New York Times)やWSJは比較的減ってないほうですが、それでも全トラフィックに占める検索の割合はじわじわ減っているらしく、NYTは3年前に44%近くが検索流入だったのに今年4月は36.5%だし、WSJは同時期29%から24%に減っています。「ゼロに向かっている」という観測もあながち誇張ではなさそうです。

昨年Googleが導入した記事要約機能「AI Overviews」に続いて、本年5月からは「AIモード」が登場。AIモードのタブを選ぶと、従来の検索結果は一切表示されなくて、AIが検索して結果をまとめて表示してくれるという、検索おまかせフローもできちゃってますもんね…。 AIモードはまだ日本未上陸だけど、それが普及しちゃうとこれまでみたいに「SEO(検索エンジン最適化)」で検索上位に食い込んでも、その上にドーンとAIがくるばかりじゃなくて、最悪表示もされないってことになります。 せめてAIに引用してもらえるように「LLMO(大規模言語モデル最適化)」を意識したサイトづくりをがんばらないと…。 Sources: WSJ via Daily Caller, SeekingAlpha

satomi

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