叩かないと来ない店でポテト / 無料コーヒーは、ほぼお湯【カンバ通信:第455回】

ジャンボ〜! ナイロビでタクシー運転手をしている、ポテト大好きなカンバ族のチャオスだよ。

今日は、友達とポテトを食べに行ったときの話をするね。

僕らが行ったのは「Snack and Chill(スナック アンド チル)」というお店。くつろげそうな名前である。

でもね、実際はちょっと違ったんだ。

店に入ってみると、スタッフの姿が見えない。いや、正確にはカウンターの奥にいるんだけど、出てこない。しかも「いらっしゃいませ」もない。

僕らはそのまま待ってみた。5分……10分。でも誰も来ない。

そのとき、すでにポテトを食べていたお客さんが僕らにこう言った。

「テーブルを叩きな。そうすれば来るよ」

なるほど、そういうスタイルらしい……って、どんなスタイルだよ!

僕らは半信半疑で、テーブルをトントンと叩いた。

すると……本当にスタッフが出てきた。

でもね、ここからも、なかなかスムーズにはいかない。

注文を聞いてくれるまでに時間がかかるし、全体的に動きがゆっくりだ。正直に言うと、あまり気持ちのいい対応ではなかった。

それでも僕らはポテトを注文した。

するとスタッフが言った。

ポテトはいろいろあるよ。普通、スパイシー、マサラ、それからマヤイ(卵入りポテト)

さらにこう続けた。

普通のポテトにはコーヒーは付かない。でもそれ以外はコーヒーが付くよ

なるほど、それならと僕らはスパイシーポテトを選んだ。

しばらくして運ばれてきたポテトには、たしかにコーヒーが付いていた。

ただし。

コーヒー、ほぼお湯。

見た目も味もかなり薄くて、「これはコーヒーなのか?」と思うレベルである。

そしてポテト。これがまた強烈だった。

辛いというより苦い。食べながら思わず涙が出そうになるくらいで、僕らは思わず顔を見合わせた。

正直に言うと、あまり好きな味ではなかった。むしろ口の中がヒリヒリして、少しやられた感じがした。

それでもなんとか食べて、支払いは120ケニアシリング(約140円)。

名前のとおり「チル」できるかと思ったけど、僕らにとってはなかなか刺激が強い体験だったよ。

もし行く人がいたら……テーブルを叩く準備をしておくといいかもしれない。トントントン、と。では、クワヘリ!

執筆:チャオス(カンバ族) 超訳:GO羽鳥 Photo:RocketNews24.

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