NY市場サマリー(3日)ドル下落、利回り小幅上昇 ダウ・S&P最高値
<為替> ドルが下落した。週間でも主要通貨に対し、数週間ぶりの下げとなる見通し。米連邦政府機関の一部閉鎖を受けて、景気の先行き不透明感が強まっていることが背景。また、政府機関閉鎖の影響で、3日に予定されていた米雇用統計の発表は延期された。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.1%安の97.72。週足では7月以来の大幅な下げとなる見通し。
ユーロ/ドルは0.2%高の1.1739ドル。ユーロは週間で1カ月ぶりの大幅高となる勢い。
ドルは対スイスフラン、ポンドでも下落。週間では、ドルは両通貨に対し8月中旬以来の大幅な下げを記録する見通し。
CMEのフェドウオッチによると、月内のFOMCでの0.25%ポイント利下げはほぼ確実とみられ、12月の追加利下げの確率は84%となっている。
ドル/円は一時0.4%下落したものの、その後切り返し、終盤は0.1%高の147.44円で推移した。週間では1.4%上昇し、5月中旬以来の大幅な上昇となる見込み。
4日に投開票される自民党総裁選にも注目が集まっている。
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは8営業日続伸。一時、最高値を更新した8月13日以来の高値を付けた後、終盤は1.5%高の12万2530.82ドルで取引された。
NY外為市場:
<債券> 薄商いの中、国債利回りが小幅上昇した。政府機関の一部閉鎖の影響で雇用統計の発表が延期となる中、方向感に乏しい展開となった。
同データ発表後は2年債利回りが一時、低下したものの、全体的な影響は限定的だった。
CMEのフェドウオッチによると、金利先物市場が織り込む今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での25ベーシスポイント(bp)の利下げ確率は97%。
指標となる10年国債利回りは約2.5bp上昇の4.115%。
2年債利回りは2bp上昇の3.569%となった。
米金融・債券市場:
米国株式市場:
<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相 場は、米政府機関の一部閉鎖や連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待を背景に買われ、反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比40.80ドル (1.05%)高の1オンス=3908.90ドルと、中心限月清算値ベースで初の39 00ドル台となったほか、最高値を更新した。週間では2.62%高となった。
NY貴金属:
<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、需給緩和を懸念した売りに歯止めがかかり、5営業日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.40ドル(0.6 6%)高の1バレル=60.88ドル。週間では7.36%下落した。12月物は0.3 7ドル高の60.53ドル。
NYMEXエネルギー:
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