ジョンソン下院議長、パウエルFRB議長に「幻滅」-法改正に前向き
Caitlin Reilly
- 連邦準備法の改正、無謀な方法でなく慎重に-ジョンソン氏
ジョンソン米下院議長はブルームバーグとのインタビューで、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長に「幻滅している」と述べた。トランプ大統領は、金利据え置きを続けるパウエル議長への不満をことあるごとに表明している。
トランプ大統領がパウエル氏を解任することを支持するかどうか問われると、ジョンソン氏はFRB議長を解任する法的権限について明確には理解していないと語った。
「ただ、こう言っていいだろうか。わたし自身、幻滅していると言ってもいいかもしれない」と述べた。
ジョンソン米下院議長、23日にワシントンでインタビューに応じる
ジョンソン氏は1913年制定の連邦準備法の改正にも前向きな意向も示した。FRB当局者はこれまで一貫して改正に反対してきた。同法の大幅な改正は、金融危機を受けて大手銀行に対する監督を強化した2010年のドッド・フランク法の一部として実施されたのが最後となっている。
ジョンソン氏は、FRB本部の改修費用に関する調査のほか、ベッセント財務長官が主張するFRBの「職務逸脱」を巡る調査を引き合いに、「あらゆる調査は妥当だ」と指摘した。
一方、FRBおよびその権限を定めた法律の見直しに関しては、「細部に悪魔が潜んでいる」と、注意を促した。
憲法弁護士としてのキャリアを持つジョンソン氏は、「FRBに与えられた憲法上の権限がどこにあるのかさえ定かではない」と発言。「恐らく何らかの改革は必要だが、議会がどのような形で関与するにしても、その問題については、議会に管轄権がある範囲で極めて慎重に検討する必要があるだろう。無謀な方法でそれを実行すべきではない」と語った。
原題:Speaker Johnson Says He’s Become ‘Disenchanted’ With Powell(抜粋)
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