「耐え難い痛み」に何年も苦しむ米女性…病気を発症させた「こんなに些細な行動」の瞬間を捉えた映像を公開(ニューズウィーク日本版)

ハワイ出身のカリーナ・クーパーの日常は、ある「小さなジャンプ」がきっかけで一変してしまった。この行動がきっかけで病気を発症し、その症状に悩まされ続けることになったからだ。それは旅行先での記念撮影のため、何のためらいもなくできるほど些細な行動だったが、彼女はその瞬間の動画を公開し、自身の体と向き合う重要性を訴えている。 【動画】「耐え難い痛み」に何年も苦しむ女性...病気を発症させた「こんなに些細な行動」の瞬間を捉えた映像 この動画が撮影されてから2年後、40歳のクーパーはたった一度のジャンプがいかにして複合性局所疼痛症候群(CRPS)という神経の障害の発症に至ったかを説明した。CRPSは珍しい神経系の障害だが、しばしば重い症状を伴う。 TikTokに投稿した動画の中でクーパーは、ごく普通の出来事がいかにして長期にわたる闘病に変わったかを語っている。彼女はこの動画を通じて、同じような状況にある人が孤独を感じずに済むことを願っているという。 「2年前、(米アリゾナ州にある)サワロ国立公園の看板から飛び降りた際に足首を捻挫した。そしてその後、自分の体が発するサインを無視し、痛みを我慢して行動することを選んだ。その日の午後に4マイル(約6.4キロ)のハイキングに出かけたが、終わるころにはほとんど歩けないほどの耐え難い痛みに襲われていた」と、クーパーは本誌に語った。 ■怪我の程度に釣り合わないほど強い痛みが続く理由 その後の数週間で、痛みは改善するどころか悪化していった。足は腫れ上がり、変色し、軽く触れるだけでも強い痛みを感じるようになった。睡眠は困難になり、日常的な動作さえ難しくなっていった。血液やレントゲン、神経に関するものも含めて複数の検査を受けたが、当初は痛みの明確な原因は見つからなかった。 「すべての検査の結果は正常だった」とクーパーは言う。「数カ月後にようやく足首のMRI検査を受け、怪我が原因の古い断裂を医師が見つけた。ただ、その怪我自体が痛みをもたらしている訳ではなかった」 CRPSは、外傷や手術の後に発症することが多い慢性的な疼痛で、腕や脚に発症することが多い。米国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)によると、痛みは実際の怪我の程度に釣り合わないほど強く、組織が治癒した後も耐え難い痛みが長く続くことがある。 メイヨー・クリニックによれば、症状には焼けつくような痛みやズキズキする痛み、触覚や温度への過敏、腫れ、皮膚の色の変化、運動機能の低下などが含まれる。単一の診断検査が存在しないため、患者の病歴や臨床症状に基づいて診断されることが多く、診断までに数カ月を要する場合もある。 クーパーは自身の症状について、「怪我が治った後も、脳が四肢に痛みの信号を送り続けているような状態だ。存在する中で最大限の痛みをもたらす疾患だ」と説明する。 ■早期の発見と治療開始によって予後が改善する可能性 医療専門家は、早期の発見と治療開始によって予後が改善する可能性があると指摘しており、まずはこの疾患への理解を広げることが重要だと指摘している。 現在もクーパーはリハビリを続けており、理学療法や水泳、自宅での運動プログラム、乗馬療法などを通じて回復に取り組んでいる。彼女はその過程をTikTokで発信し、慢性的な痛みや外見からは分かりにくい疾患と向き合う人々の共感を集めている。 「自分の経験や調べてきたこと、これまでに学んだことを共有することで、かつての私のように途方に暮れる人が少しでも減ればと願っている」

アリス・ギブス

ニューズウィーク日本版
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