「あっこれが死んでいるんだな」宝島さん夫婦を殺害した男の“残忍すぎる犯行経緯”…睡眠薬を飲ませコードで首を絞め、ハンマーで殴打「女性は動かない状態になりました」【栃木焼死体・公判】

 2024年4月、東京・上野で多数の飲食店を展開していた「サンエイ商事」経営者の宝島龍太郎さん(当時55歳)と、妻の幸子さん(当時56歳)が殺害されるなどした事件。

 殺人と死体損壊、死体遺棄の罪に問われた指示役の佐々木光被告(30)と、実行犯との仲介役の平山綾拳被告(27)の裁判員裁判が、東京地裁(中川正隆裁判長)で6月22日から開かれている。

 夫妻の焼死体が栃木県の河川敷で発見され、夫妻の長女を含む計7人が逮捕されるなど、大きな話題を呼んだこの事件。長女の内縁の夫であり、会社のナンバー3だった関根誠端被告(起訴時32歳)が主導し、佐々木・平山両被告は殺人計画に加担した。法廷では、残忍な殺害の様子が明かされた──裁判を傍聴したライターの学生傍聴人氏がレポートする。【全3回の第2回。第1回から読む

 実行犯とされる姜光紀被告(同30)、若山耀人被告(同30)が事件現場となった品川区内の空き家のガレージに入ったとき、一台のワゴン車が駐車されていた。

 その車の後部座席では、宝島夫妻が眠りについていたという。その宝島夫妻は、実行犯2人によって殺害された。

 検察側の書証として、姜被告の供述調書が提出されている。この調書の内容は、検察側冒頭陳述の内容に沿うものだった。検察官は調書の一部を朗読している。

〈綾拳くん(平山被告)から依頼があったのは4月上旬でした。人を運んでほしいという内容でした。その後、「もしかしたら人が生きているかもしれない。そっちもやってほしい」と言われました〉(姜被告の供述調書から・以下同)

 つづけて、宝島夫妻の殺害の瞬間について読み上げられた。検察官の淡々とした朗読だが、その内容は異常性が露呈するものだらけだった。それでも、佐々木被告と平山被告は表情を変えることはなく、傾聴しているように感じた。

〈ガレージの中に入りました。すると、シャッターが閉まりました。私は、(ガレージに駐車されていた車の)助手席ドアを開けると中には男性と女性が一人ずついました。どちらも目をつぶっていて生きているのか、死んでいるのかも分かりませんでした〉

 姜被告らの犯行中、佐々木被告と平山被告はリモコンを使用して、出入りに合わせてシャッターを遠隔操作していた。

 姜被告は宝島夫妻を確認すると、平山被告が事前に購入していた電源コードなどを使用して殺害した。

〈私はトランクに乗り込み、後方からコードのようなもので男性の首を絞めました。男性からはうめき声のような音が聞こえました。締め付けると段々と声がしなくなりました。あっこれが死んでいるんだなと思いました。その後、私は男性を車から引きずり降ろしました〉

 次に、妻の幸子さんの犯行状況も語っている。

〈女性も男性と同じように首を絞めました。女性は「うっ、うっ、うっ」という声を上げ、体を動かしました。私は急いで車から引きずり降ろしました。ハンマーを使って数回殴りました。その女性は頭部から血が結構出てました。女性は動かない状態になりました〉

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