「生徒の誘い断れなかった」17歳教え子と性交した教師、LINEには「来る?さぁどうする?」法廷で追及(弁護士ドットコムニュース)
「生徒の誘いを断ることができなかった」自身が顧問をつとめる部活動の女子生徒と複数回にわたって性交したとして、北海道青少年健全育成条例違反(淫行)の罪に問われた高校の男性教師は、法廷でそう繰り返した。しかし、検察官が読み上げたLINEのやりとりからは、被告人自身が生徒を呼び出し、性的関係を持とうとしていたとも受け取れる様子が浮かび上がった。一方、被害を受けた生徒は、顧問である被告人がほかの生徒を罵倒する姿を見てきたことなどから、誘いを断ることができなかったとうったえた。被告人に対して、札幌地裁は9月28日、拘禁刑1年6カ月、執行猶予4年(求刑:拘禁刑1年6カ月)を言い渡した。
9月10日に開かれた初公判で、被告人は起訴内容を認めていた。教師と生徒という関係の中で、何が起きていたのか。法廷で明らかになった事件の経緯を報告する。(裁判ライター・普通)
Page 2
被告人とAさんは、性的関係に至った経緯について、いずれも相手から誘われたという趣旨の供述をしている。ただ、Aさんは被告人に恋愛感情はなく、別に交際相手もいたと説明。Bさんとの関係がうまくいかなくなったからといって、自分に乗り換えるような被告人の行動に強い嫌悪感を示している。一方、被告人の妻は、事件当時、不妊治療を受けていた。Aさんとの最初の性的関係があったのは、妻の妊娠が判明したわずか3日後だったという。妻は、本当に反省するのであれば被告人を許す意向を示しているという。
また、Aさんについては、刑事事件では被害者であるものの、不倫相手でもあるとして、慰謝料を請求する意向を示していた。しかし、その後、請求を取り下げた。
Page 3
Aさんからは500万円の慰謝料と、北海道外への転居を求められていることも明らかになった。また、妻がAさんに対して検討していた慰謝料請求について、被告人は、紛争が長期化する可能性やAさんが未成年であることを考え、妻に取り下げてもらったと説明した。弁護人から最後にAさんへの気持ちを問われると、被告人はこう答えた。「大人の自分が止めれず、犯罪に巻き込み申し訳ないと思う」
しかし、被告人が繰り返す「誘いを断れなかった」という説明は、その後の検察官の質問によって、さらに詳しく問われることになった。