米7月新築住宅販売0.6%減65.2万戸、住宅市場の低迷継続を示唆
米商務省が25日発表した7月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.6%減の65万2000戸となった。カリフォルニア州サンディエゴで3月撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)
[ワシントン 25日 ロイター] - 米商務省が25日発表した7月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.6%減の65万2000戸となった。住宅ローン金利の高止まりする中で住宅市場が低迷しているという全体的な傾向が続いていることを示唆した。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は63万戸だった。新築住宅販売戸数は契約時に計上されるため、前月比の増減率は大きく変動しやすい。前年同月比は8.2%減だった。
6月の販売戸数は、前回発表の62万7000戸から65万6000戸に上方修正された。
地域別では、中西部で6.6%、南部で3.5%、それぞれ減少した。北東部は横ばい、西部では11.7%増加した。
住宅在庫は49万9000戸と、前月の50万2000戸から減少したものの、依然として高い水準にある。新築住宅の供給は2007年10月以来の水準に近づいており、住宅価格の重しとなっている。
7月の新築住宅価格の中央値は前年同月比5.9%下落し、40万3800ドルと、8カ月ぶりの低水準となった。
7月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は9.2カ月と、前月から横ばいだった。
ネーションワイドのエコノミスト、ダニエル・フィールハーバー氏は「新築住宅に手が届かない状況と、大半の業界における雇用の伸び悩みは、住宅市場の逆風となっている」と指摘。「住宅ローン金利の高止まりと弱体化する労働市場の相乗効果により、年内の住宅販売回復を期待する理由はほとんど見当たらない」と述べた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab