【メニュー改定】サイゼリヤでいま1番高い1090円の「仔羊(ラム)のランプステーキ」を食べてみた
2025年6月25日、サイゼリヤのグランドメニューが改定となった。サイゼのメニュー改定は恒例行事で、他のファミレスには無い大胆なリフレッシュが最大の特徴だ。だってフィセル(パン)すら無くしちゃうんだぜ?
それはさておき、今回のメニュー改定の目玉はズバリ『仔羊(ラム)のランプステーキ』である。なにせワイン等を除けば現在最高額の1人前1090円! これはサイゼの自信作と見るのが自然ではないだろうか?
・全店ではない
まず注意しなければならないのは『ラムのランプステーキ』が全ての店舗で取り扱いがあるわけではないということ。ラムのランプステーキが無い店では「ラムのグリル(870円)」が提供されているとのことだ。
さて、改めてになるが『ラムのランプステーキ』は1090円というサイゼリヤ最高額の単品メニュー。4年前に発売されていた牛肉の「リブステーキ」ですら1000円ジャストであった。
・現状、最高値のメニュー
もちろん昨今の物価高を思えば一概には言えないものの、一般的には羊肉よりも牛肉の方が高額だとされている。いずれにせよ『ラムのランプステーキ』が、サイゼリヤにしてはかなりお高いメニューであることは間違いない。
羊の串焼き「アロスティチーニ」がグランドメニューに定着して久しいが、果たして『ラムのランプステーキ』のお味とは? なお、今回は都心のサイゼリヤで『ラムのランプステーキ』を発見した。
・実食
で、やって来たのは3つの肉塊。大きさにムラはあるものの、全体的に「超ボリューミー!」という感じではない。どちらかと言えばやや小ぶりな肉が3つ鉄板にのっているという印象だ。
さっそくナイフを入れてみると……お、硬い。ラムは柔らかいイメージがあるが、サイゼリヤのそれはギュギュっと詰まっている系の肉質。それなりの力を入れてカットする必要がある。
もちろん食感も硬いのだが、決して悪い意味ではない。おそらく、噛んで噛んでラムの味を噛みしめていくことこそ『ラムのランプステーキ』の魅力なのだろう。要するにアロスティチーニと同系統の食感だ。
ただし、澄んだラム肉のウマさを感じられるのは『ラムのランプステーキ』の方。塩コショウすらされておらず、スパイスのみで食べさせるのは「肉の味自体で勝負」ということなのだろう。
・玄人向け
また、一部の人から敬遠されがちなクセらしいクセはほとんどなく、脂ですら羊感は薄かった。噛んで噛んで嚙みしめて、ランプ(腰から尻、ももにかけての部位)のウマさがジワジワと味わう、ツウ好みのメニューと言えるかもしれない。
一点だけあるとすれば、スパイスの量がやや少ないかなー、ということ。先述の通り塩コショウもしていないため、スパイスが無くなるとさすがにツラい。食べ切るのに不安にならない程度のスパイスは欲しい。
また大きさを考えるとアロスティチーニよりは割安に感じたため、実はコスパも悪くないのではないだろうか? 『ラムのランプステーキ』は羊肉好きな人に時間をかけてじっくり味わって欲しいメニューであった。