話題株ピックアップ【夕刊】(1):養命酒、ダイヘン、カカクコム
養命酒 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ダイヘン <6622> 7,970円 +1,000 円 (+14.4%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率3位
ダイヘン<6622>がストップ高。7月末につけた戻り高値7290円奪回から7000円台後半まで上値を伸ばす可能性がある。同社が5日取引終了後に発表した26年3月期第1四半期(25年4~6月)決算は、売上高が前年同期比13%増の490億6300万円と2ケタ増収を達成し、営業利益は同3.5倍となる31億6300万円と急拡大した。再生可能エネルギー関連の蓄電池や半導体関連向け高周波電源システムなどの需要などを取り込み収益に反映させた。これをポジティブ視する買いを呼び込む格好となった。■カカクコム <2371> 2,912.5円 +314.5 円 (+12.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
カカクコム<2371>は大幅高で年初来高値を更新した。この日昼ごろに4~6月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比24.0%増の219億5800万円、営業利益は同4.9%増の73億1800万円だった。主力の「食べログ」「価格.com」が堅調に推移し、求人検索サイト「求人ボックス」の売り上げ成長が加速した。通期で減益を見込んでいるだけに、四半期決算の内容がポジティブ視され買いを呼び込んだようだ。■三井E&S <7003> 3,505円 +370 円 (+11.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
三井E&S<7003>が急騰。2008年以来の高値圏に浮上した。6日午後2時30分、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比15.8%増の811億5100万円、営業利益は同2.1倍の88億9600万円となった。前期に関係会社株式売却益があった関係で最終利益は減少したものの、収益性は向上し受注高も伸ばしており、投資資金の流入を誘発した。舶用推進システムと物流システムの両部門で豊富な手持ち工事が着実に進捗した。舶用推進システム部門では二元燃料エンジンの割合が増加し、物流システム部門では採算性の良好な案件が4~6月期に集中し、利益を押し上げた。受注高は前年同期比3.4%増の887億9800万円となった。■不動テトラ <1813> 2,680円 +259 円 (+10.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
不動テトラ<1813>は後場急伸。午後2時10分に発表された第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高168億4800万円(前年同期比29.2%増)、営業利益9億9900万円(前年同期5億9200万円の赤字)、最終利益7億3200万円(同2億4900万円の赤字)となり、大幅黒字転換したことが好感された。期首の手持ち受注高が751億8800万円(前期比4.1%増)と高水準あり、土木事業、地盤改良事業ともに手持ち工事の順調な進捗により売上高が増加した。また、土木事業における工事進捗に伴う採算性の改善や、地盤改良事業で手持ち工事の採算性を良好に維持したことなども寄与した。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高780億円(前期比12.1%増)、営業利益40億円(同25.9%増)、純利益26億5000万円(同20.3%増)の従来見通しを据え置いている。■ウシオ電機 <6925> 2,026.5円 +187.5 円 (+10.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
ウシオ電機<6925>は続急騰。同社は5日の取引終了後、取得総数1500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の17.04%)、取得総額200億円を上限とする自社株買いを発表した。取得期間は8月6日から2026年4月30日の間とし、8月5日終値1839円で、6日の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)において上限350万株の買い付けを実施するとした。6日に同社は自己株285万900株の買い付けを行ったと開示している。資本効率の向上につながる取り組みを好感した買いが入ったようだ。同社は5日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算も発表した。売上高は383億5600万円(前年同期比2.2%増)、最終損益が28億2700万円の赤字(前年同期は2億9700万円の黒字)だった。■JX金属 <5016> 975円 +90 円 (+10.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
JX金属<5016>がマドを開けて急伸した。同社は5日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績・配当予想を修正した。今期の最終利益予想は従来の見通しから120億円増額の700億円(前期比2.5%増)に引き上げた。減益予想から一転、増益を計画する。年間配当予想は3円増額の18円とし、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高予想は200億円増額して7600億円(同6.3%増)に見直した。スマートフォンやAIサーバー用途での製品需要が想定を上回って拡大する。米国の関税影響額の縮小を見込んだことによる影響や、為替・銅相場の動向も踏まえて、業績予想を見直した。4~6月期の売上高は前年同期比12.1%増の1912億7600万円、最終利益は同27.8%増の188億6500万円だった。■矢作建設工業 <1870> 2,243円 +197 円 (+9.6%) 本日終値
矢作建設工業<1870>が後場に上げ幅を急拡大し新値追い。6日午後2時、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高が前年同期比54.5%増の411億5300万円、最終利益は同4.4倍の25億6000万円となった。通期計画に対する最終利益の進捗率は約39%に上った。更に、受注高は同25.7%増の291億5200万円となり、4~6月期として過去最高となった。好決算と受注高の急拡大を評価した買いが集まったようだ。大型物流施設工事を中心とする施工の進捗に加え、工事採算の改善も寄与し、大幅な増収増益につながった。■ダイワボウ <3107> 3,123円 +245 円 (+8.5%) 本日終値
ダイワボウホールディングス<3107>が7連騰し年初来高値を更新。5日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆2658億円から1兆2800億円(前期比12.6%増)へ、営業利益を385億円から435億3000万円(同24.7%増)へ、純利益を267億円から301億円(同21.6%増)へ上方修正したことが好感された。ITインフラ流通事業において、サービス業、製造業、小売業を中心に企業向け需要が拡大したほか、官公庁向けも地方公共案件を中心に需要を獲得。更に文教向けでGIGAスクール第2期の共同調達による導入が始まったことで、第1四半期の売上高・利益が拡大した。また、第2四半期以降も10月に予定されているWindows10のサポート終了に伴うパソコンのリプレース需要やGIGAスクール端末のリプレース需要が予想されることから、売上高・利益の予想を引き上げた。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高2906億100万円(前年同期比27.5%増)、営業利益98億7600万円(同2.3倍)、純利益71億9500万円(同2.3倍)だった。■日比谷総合設備 <1982> 4,550円 +350 円 (+8.3%) 本日終値
日比谷総合設備<1982>は続伸し、上場来高値を更新した。同社はきょう午後0時30分、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高が前年同期比8.8%増の190億8100万円、最終利益が同63.8%増の13億5600万円となった。データセンター・情報関連の受注高は前年同期とほぼ同水準となった半面、繰越工事が順調に進捗し大幅な増益となった。4~6月期の受注高は前年同期比0.6%増の167億400万円だった。前期にあった病院大型案件の反動が響いた一方、イベントホールの大型案件の受注があり全体では増えた。 株探ニュース