テスラ世界販売、第2四半期13.5%減 反マスク感情とモデル刷新遅れで
ビジブル・アルファがまとめたアナリスト予想平均は約39万4378台。前年同期は44万3956台だった。
マスク氏は4月、販売が好転したと述べていたが、世界のEV市場が着実に成長しているにもかかわらずテスラの販売台数は急減している。
同社は今年初め、売れ筋のクロスオーバー車「モデルY」を刷新したが、デザイン変更によって生産停止を余儀なくされたほか、一部の購入者はアップデート版を期待して購入を遅らせた。
また、6月末までにモデルYを小型化した安価な車両の生産を開始すると発表していたが、ロイターは4月に、この計画が少なくとも数カ月は遅れると報じていた。
それでも、テスラ株価は午後の取引で約4.7%上昇した。モーニングスターのシニアアナリスト、セス・ゴールドスタイン氏は「複数のアナリストが過去1週間に予想を下方修正していたため、市場は予想ほど悪くないことに反応している」と述べた。
投資運用会社レバレッジ・シェアーズの上級調査員、サンディープ・ラオ氏は、「全体的な納車台数は依然として前年比で減少しているものの、減少率は大幅に鈍化しており、これは今年後半には底入れし、さらに成長の可能性があることを示唆している」との見方を示した。
より安価なモデルは販売強化に寄与する可能性もあるが、アナリストは同社の年間販売台数が2年連続で減少すると予想している。
今年の販売台数回復を達成するためには、テスラは下半期に100万台以上を販売する必要がある。下半期は通常販売が好調になるものの、アナリストは厳しい挑戦になるとみている。
さらに投資家は、米税制・歳出法案を巡るマスク氏とトランプ米大統領の対立激化にも不安を募らせている。マスク氏の右派的姿勢により需要がすでに減少している欧米で一段と消費者離れを起こす可能性があるほか、トランプ氏との確執が同社の中核事業であるロボタクシーに対する規制監視の強化を招く可能性があるためだ。
Tesla's second-quarter deliveries decline私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
Akash reports on technology companies in the United States, electric vehicle companies, and the space industry. His reporting usually appears in the Autos & Transportation and Technology sections. He has a postgraduate degree in Conflict, Development, and Security from the University of Leeds. Akash's interests include music, football (soccer), and Formula 1.