日経平均は5カ月ぶり高値、半導体買われ3万9000円回復
[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比642円51銭高の3万9584円58銭と、3日続伸して取引を終えた。前日の米ハイテク株高の流れを受けて指数寄与度の高い半導体株が堅調に推移し、日経平均は節目の3万9000円台を回復。終値ベースで約5カ月ぶりの高値となった。
日経平均は、前営業日比130円高と底堅くスタートし、寄り付きで3万9000円台を回復。その後も上げ幅を広げ、後場には一時673円高の3万9615円59銭まで上昇する場面があった。主要な半導体関連株や指数寄与度の高い銘柄の一角が大幅高となり、指数を押し上げた。市場では、先物主導の買いで押し上げられたとの見方もあった。後場終盤も堅調な地合いは継続し、大引けにかけては3万9500円台を中心にもみ合いとなった。
物色面では、朝方は半導体株に買いが集中していたが、プライム市場では7割超が値上がりするなど、次第に買いが広がった。
市場では、足元の半導体株について「米国で半導体規制強化の動きがありながらも、エヌビディアなどの決算がしっかりしていることなどを背景に、見直し買いが継続している」(山和証券の調査部部長・志田憲太郎氏)との声が聞かれた。一方、目先の日本株については「7月9日に米相互関税上乗せ分の猶予期限を迎える中で、日米交渉の進展が見えない限りは日本株のEPS(1株当たり純利益)は切り上がりにくい」(志田氏)として、関税交渉次第で相場の方向性が決まるのではないか、とみられている。
TOPIXは0.81%高の2804.69ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.81%高の1443.29ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆9217億5300万円だった。東証33業種では、非鉄金属、電気・ガス、保険など30業種が値上がり。精密機器、医薬品、食料品は値下がりした。
プライム市場の騰落数は、値上がり1189銘柄(73%)に対し、値下がりが380銘柄(23%)、変わらずが59銘柄(3%)だった。
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