パウエルFRB議長後任、トランプ氏の決定差し迫っていない-当局者
Kate Sullivan
- 米紙WSJは大統領が今夏にも指名発表を行う可能性があると報道
- ハセットNEC委員長は自身が次期FRB議長候補の1人か答えず
ホワイトハウス当局者は26日、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の後任を巡り、トランプ大統領の決定は差し迫っていないと明らかにした。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、トランプ氏が今夏にも指名発表を行う可能性があると報じていた。
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この当局者は、トランプ氏が今後、方針を変える可能性があることを認めつつも、決定は差し迫っていないと説明。次期FRB議長の指名に当たって、大統領には多数の良い選択肢があるとも指摘した。
同紙は事情に詳しい複数の関係者の話として、トランプ氏が早期の選定・指名発表を検討しており、9月ないし10月までかそれよりも早い、今夏に前倒しになる可能性もあると伝えていた。この報道を受けてドルが対円などで下落し、米国債相場は上昇していた。
トランプ氏はかねて、パウエル議長率いる米金融当局が政策金利の据え置きを継続し、自身の利下げ注文に応じていないことに重ねて不満を表明。パウエル議長の2期目の現行任期(4年)は来年5月までで、今夏または秋に人選発表があれば異例の早期となる。
トランプ氏は25日、パウエル議長の後任候補として3、4人が頭の中にあると述べていた。
一方、ホワイトハウスのハセット国家経済会議(NEC)委員長は26日、FOXニュースとのインタビューで、自身がパウエル議長の後任候補の1人であるかどうかについて、質問には答えなかった。
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原題:No Decision Imminent on Next Fed Chair, White House Says(抜粋)
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