「受験勉強がないのが大きいんです」“慶応義塾高→慶大”が気づけばプロ野球一大勢力に…“打率.349”パ首位打者の柳町達だけではない(Number Web)
「塾高」とは慶応義塾高校のこと。今年は、慶応義塾高校出身選手が、目立つ働きをしている。 今季NPB一軍でプレーしている「塾高」出身選手は8人いる。卒は高校卒業年。 山本泰寛(中)内野手 2012年卒 46試112打23安2本7点1盗 率.205 矢崎拓也(ヤ)投手 2013年卒 15試0勝0敗0S4H14.1回 率4.40 津留崎大成(楽)投手 2016年卒 1試0勝0敗0S0H1回 率0.00 植田将太(ロ)捕手 2016年卒 1試0打0安0本0点0盗 率.000 柳町達(SB)外野手 2016年卒 52試166打58安3本25点1盗 率.349 木澤尚文(ヤ)投手 2017年卒 16試2勝1敗0S8H14回 率4.5 正木智也(SB)外野手 2018年卒 17試58打15安2本8点1盗 率.259 廣瀨隆太(SB)内野手 2020年卒 25試79打19安1本7点1盗 率.241 今、NPBの最大勢力は横浜高出身で20人、続いて大阪桐蔭高出身で19人、塾高(全員が慶応義塾大学を経てプロ入り)は14位タイだ。しかし2012年以前は合計で4人しかいなかったのだから「一大勢力」というのもうなずけるところだ。 それぞれの経歴を短く振り返っていこう。 山本は2015年5位で巨人入り、21年阪神を経て24年中日へ。プロ野球草創の1936年から経営が変わらず存続する老舗3球団すべてでプレーしたという珍しいキャリア。内野のユーティリティだが下位打線に座って痛打を放つこともある。 1学年下の矢崎拓也は旧姓加藤。広島にドラフト1位で入団し、22年からセットアッパーとして活躍、ダイナミックなフォームで知られたが、昨年の現役ドラフトでヤクルトに移籍。台所事情が苦しい投手陣で中継ぎとして投げている。 楽天の津留崎、ロッテの植田、ソフトバンクの柳町は同級生である。 津留崎は高校時代にトミー・ジョン手術を受けたものの、大学で復活。3位で楽天に入団し、先発と救援で投げている。植田は捕手だが、彼も大学時代にトミー・ジョン手術を受ける。大学でもほとんど試合に出なかったが育成2位でロッテに入団。2023年には支配下登録し、一軍出場も果たした。