イスラエル閣僚、「ガザ併合」示唆 ハマスへの圧力強化
7月30日、カナダのカーニー首相は9月の国連総会でパレスチナを国家承認する意向を表明した。写真は破壊されがガザの街並み。イスラエル側から28日撮影(2025年 ロイター/Amir Cohen)
[エルサレム/カイロ 30日 ロイター] - イスラエルの閣僚ジーブ・エルキン氏は30日、イスラム組織ハマスへの圧力を強化するため、パレスチナ自治区ガザの一部を併合すると脅す可能性があると述べた。この考えは、現在イスラエルの占領下で暮らすパレスチナ人の国家樹立に向けた希望に大きな打撃を与えるとみられる。
エルキン氏は国営放送局カンで、ハマスはイスラエルの譲歩を引き出すために停戦交渉を長引かせようとしていると非難。「敵にとって最も辛いのは領土を失うことだ」とし、「われわれと駆け引きをするなら、領土を失い二度と取り戻すことはできないとハマスに明確に伝えることは大きな圧力となるだろう」と述べた。
パレスチナを巡っては、マクロン仏大統領とスターマー英首相が、9月の国連総会でパレスチナ国家を承認する意向を表明。イスラエルや米国はこれに反発する姿勢を示している。 もっと見る
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A senior correspondent with nearly 25 years’ experience covering the Palestinian-Israeli conflict including several wars and the signing of the first historic peace accord between the two sides.