XboxとASUSが共同開発した新型ゲーム機が登場 手に持てるXboxでは“ない”

ASUS JAPANは10月16日にROGとXboxの協業により開発されたポータブルゲーム機「ROG Xbox Ally」シリーズを発売する。先日9月28日まで開催されていた「東京ゲームショウ」では実機を消費者向けに一般展示し、期間中に予約受付も開始した。 【画像】操作性はXboxに近い携帯型PCゲーム機「ROG Xbox Ally」を実写フォトでチェック(全9枚) 展開されるのは「ROG Xbox Ally(89,800円)」と「ROG Xbox Ally X(139,800円)」の2モデルで、発表時は海外などで「手に持てるXbox」とも拡散されていたが、実際のところは従来のXboxゲーム機とは似て非なる。 今回発表されたモデルはいずれもAMD社製プロセッサを搭載しており、特に上位機種となる「ROG Xbox Ally X」は16コアGPU、8コアCPU、メモリ24GB、1TBストレージを採用する。ディスプレイは1080pの120Hzリフレッシュレートに対応しており、パソコンにも並ぶ高性能となる。 一方のスタンダードモデル「ROG Xbox Ally」は性能が落とされている代わりに廉価で、クラウドゲームやカジュアルゲーム、720pゲームタイトルに最適化されており、パフォーマンスと省電力のバランスに優れ長時間駆動を可能にしている。 両モデル共通の特徴として、搭載されているOSが「Windows 11」である点が挙げられる。これまでのXboxシリーズのように独自カーネルが用意されるわけではなく、市場で多く出回っている他製品と大差ないコンセプトとなっている。 そのため、前述した通り「手に持てるXbox」という感覚は無く、「ポータブルゲーミングPC」が実態に近い。 しかし、単純にWindwos 11をインストールするのではなく「Xbox UI」という独自機能が追加されている点もポイント。これによりゲームプレイに適したUIを採用したり、不要な機能を一部削除したりすることができ、コンソールゲーム機のような直感的な操作性を実現するという。 実際に「東京ゲームショウ」にて『逆転裁判』『レスレリアーナのアトリエ』といった対象試遊タイトルで操作してみたところ、本体左側にある「Xboxボタン」を長押するだけで画面左領域にコントロールエリアが表示され、バックグラウンドアプリへの切り替えもシームレスに行えた。 ハードウェア面に注目してみると、本体グリップ部分はXboxコントローラーをそのまま再現したデザインが採用されている。これにより、長時間のゲームプレイでも疲れにくく、手に持った際の内側への傾きにより腕をリラックスさせ、手首の負担を軽減する設計となっているという。 冷却性能についても刷新が図られ、過去シリーズからのフィードバックを反映してエアフローを改善した。特別設計のヒートパイプとデュアルファンにより、前世代より約15%のエアフロー向上を実現(公称値)し、冷却性能の低下を防ぐ。 販売については、ASUS公式オンラインストアをはじめ、Amazon、ビックカメラ、ヨドバシカメラなど主要家電量販店で順次予約受付を開始する予定だ。

テクノロジー/ゲーム担当

オタク総研
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