OpenAIが巨大データセンター建設計画「Stargate UK」で現地を一切視察していないことが明らかに

メモ

OpenAIが推進するAIデータセンター建設計画「Stargate」のうち、イギリスの「Stargate UK」は一時停止中ですが、調査により、そもそもOpenAIは現地視察を一切行っていなかったことが指摘されています。また、イギリス政府はこの計画で300億ポンド(約6兆4800億円)規模の投資があると述べていましたが、そのうち少なくとも200億ポンド(約4兆3200億円)分は仮の数字だったとみられています。

OpenAI’s apparent failure to visit key site raises questions over UK investment | AI (artificial intelligence) | The Guardian

https://www.theguardian.com/technology/2026/jul/04/openai-apparent-failure-visit-key-site-questions-stargate-uk-project

OpenAI never visited its Stargate UK site, Guardian finds https://thenextweb.com/news/openai-apparently-never-visited-the-site-of-its-flagship-uk-ai-project

Stargate UK: 20 billion pound investment was nothing more than a PR stunt | heise online

https://www.heise.de/en/news/Stargate-UK-20-billion-pound-investment-was-nothing-more-than-a-PR-stunt-11354241.html 「Stargate」はOpenAIが主導する5000億ドル(約80兆円)規模のAIデータセンター建設計画で、AIの開発・運用を活発にするため、アメリカの5カ所に大規模データセンターが作られる予定になっています。

イギリスでも同様の「Stargate UK」計画が進められていて、イギリス政府は「300億ポンド規模の投資がある」と宣伝していましたが、OpenAIがインフラ整備を慎重に行う方針に転換したため、2026年4月から一時停止となっています。 イギリス紙・The Guardianは関係者からの情報として、そもそも「Stargate UK」はアメリカのドナルド・トランプ大統領が2025年9月に訪英する際に依頼してきた計画であり、アメリカで行われる「Stargate」計画でOpenAIによる大規模投資が行われると発表されていたことから、「Stargate UK」も大きな数字を必要としていたのだと指摘しています。

「Stargate UK」は、OpenAIがNVIDIAや、イングランド南東部エセックスでスーパーコンピューターを建設中のNscaleと組んで、イギリスの各地にインフラを整備するという内容で、特にイギリス最大のビジネスパークであるコバルト・パークは「AI成長ゾーン」に指定され、データセンターの建設が予定されていました。

しかし、The Guardianがコバルト・パークのあるノース・タインサイドに情報公開請求を行ったところ、訪問記録があるのはNVIDIAだけで、OpenAIとNscaleは訪問した記録がなかったことがわかりました。 このことについて、The Guardianに証言した関係者は「Nscaleが受けた、Stargate UK計画を支援するようにという一方的な指示は、まったく予期していないものでした。そもそも計画は現実味に乏しく、実質的に政府のパフォーマンスに過ぎないものでした。プロジェクトは打ち切られて、ツケを支払わされたのはOpenAIのサム・アルトマン氏でした」と述べています。

ノース・タインサイド保守党のジョン・ジョンソン党首もStargate UK計画について「発表があって我々は本当に驚きました。計画について何も知らされていなかったからです。突然、大々的に計画が発表されたのです」と述べており、地元への根回しもなされていなかったことが示唆されています。

イギリス政府はStargate UK計画に関して「AI成長ゾーンには300億ポンドの投資が見込まれる」と宣伝していましたが、実際にはこのうち100億ポンドは資産運用会社・ブラックストーンが同じ地域で行っている別のデータセンター建設計画の数字を盛り込んだもので、残る200億ポンドについても、「将来的なパートナーからの追加投資の可能性」を示したものでした。

The Guardianはこの200億ポンドの根拠や将来的なパートナーがどういった会社を指すのか政府に質問したものの、回答は得られませんでした。しかし、金融腐敗に取り組むNPO団体・Spotlight on Corruptionが同様の質問を行った際、政府は「1.1GWの電力を活用する演算能力を確保するには200億ポンドが必要となるため」と回答しており、政府が「Stargate UKを整備するために200億ポンド必要だから、200億ポンドの投資が行われるだろう」と主張した可能性を、The Guardianは示唆しています。

ちなみに、イギリスの計画とは違ってアメリカのStargate計画ではソフトバンクが約束通り100億ドル(約1兆6300億円)の追加出資を行っており、2026年10月にさらに100億ドルの追加出資を行う予定となっています。

OpenAIへの追加出資(セカンドトランシェ)の実行に関するお知らせ | ソフトバンクグループ株式会社

https://group.softbank/news/press/20260701

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