麻生派躍進! 「ステルスメンバー」も含めた驚異の人数は…… 幻の「麻生衆院議長」人事を提案した高市首相の思惑

「衆院選投開票日の翌日にあたる9日、高市氏は麻生氏に衆院議長就任を依頼し、断られました」  と、政治部デスク。 「ずっと言われていることですが安定的な皇位継承と皇族数確保は喫緊の課題です。皇室典範改正に向けて与野党の意見集約を図るには『麻生議長』をおいて他にないなどと説得を試みたようですが、うまく行きませんでした。三権の長である首相と議長の両方を務めたのは現行憲法下ではおらず、それも口説き文句の1つでしたが、麻生氏にかわされた格好です」(同)  議長になれば党籍・派閥から離脱することになる。

「麻生派は自民党で唯一の派閥ですし、麻生氏自ら立ち上げたとの思い入れも強い。議長は“お飾り”で“上がりポスト”と見なされがちなため、麻生氏は高市氏のオファーに憮然としていたと聞いています」(同)  高市氏はこれを受け、衆院議長に森英介氏を、衆院議院運営委員長に山口俊一氏を当てる人事を麻生氏に提案した。森、山口両氏は麻生派に所属する。 「議運委員長は世の中的にはマニアックなポストかもしれませんが、議長、副議長に次ぐナンバー3の格で、大きな権限を持っています。麻生氏に議長を打診する前に高市氏は根回しなどしなかったのでしょう。断られる可能性が高いのは事前にわかっていたはずなのにそれでも“突っ込んで行った”理由はよくわかりません。が、その後に提案した森、山口両氏の人事はいかにも麻生氏が喜びそうで、実際とても喜んだそうです」(同)  それなら最初から「森議長・山口議運委員長」で進めれば良かったのではないかとの指摘があがっているわけだが……。

 首相経験者でありキングメーカーでもある麻生氏だが、不思議なほど「不快」が注目されることが多い。首相在任中、退陣を求めた石破氏に対して強い不快感を抱き、それが今日まで続いているのは有名な話だ。また、2024年1月、派閥の裏金疑惑について東京地検特捜部の捜査を受けるに至り、当時の岸田文雄首相が自身の率いる宏池会(岸田派)の解散を表明した際、事前に麻生氏に相談がなかったことが取りざたされた。「岸田の乱」とも呼ばれる、まぎれもないサプライズ声明だった。 「麻生氏は岸田政権をど真ん中で支えていると自負していただけに明らかにイライラしていましたが、岸田氏が頭を下げることで収まったとされています。同じく事前相談なしと言えば高市氏の電撃解散も当てはまるかと思います。今回の議長ポストの提案も含めて麻生氏を刺激したり不快にさせたりする場面がちょくちょくありますね」(同)  昨年10月、高市氏が自民党総裁選を勝ち抜いた際には麻生氏の影響が大きかったことから「生みの親」ともされた。結果として副総裁ポストを用意し、義弟に当たる鈴木俊一氏を幹事長に当てるといった露骨な「お心遣い人事」を行った。


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「それからわずか4か月ですからね。衆院選で歴史的大勝利を収めたことで高市氏が強気に出たのは間違いない。その背景には麻生派が肥大化することにくさびを打っておきたいという思惑がありました。衆院選前と比べて18人増えて現状60人とされていますが、ステルスメンバーや予備軍も入れると100人説もあるほどです。断られたりイラつかせたりする可能性が高くても『麻生議長』を提案する必要があったのはそのせいとも見られています。麻生氏は例えば安倍政権時の消費増税に関してもそうですが、首相(総裁)と意見が違っても最終的には首相を立てるのを信条としており、“最後はわかってくれる”とのある種の甘えが高市氏にあったのかもしれません。首相との関係を踏まえればそう振舞うのが当然と言えば当然なのですが」(同)  ないがしろにされて気分を害してもキレるまでは行かず寸止めで戻ってくる――。”度量”か、”打算”か、いずれにせよこのあたりがキングメーカーとしてサバイブできる要諦なのかもしれない。 デイリー新潮編集部

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