『インフィニティニキ』Ver1.5アプデの課金要素などにコミュニティの一部から批判の声。公式はすぐさま調整を予告、謝罪文も投稿
Infold Gamesは4月30日、29日より配信開始された『インフィニティニキ』のアップデートVer1.5「泡沫季」において発生した体験不備に関する謝罪文を公式Xにて投稿した。内容としては、新たに配信開始されたSteam版における不具合、そしてコミュニティから批判の声が多く挙がったイベントや課金要素に関するものだ。
『インフィニティニキ』は、全世界累計1億ダウンロードを突破している着せ替えゲーム『ニキ』シリーズの最新作だ。本作はUnreal Engine 5で構築された本格的なオープンワールド着せ替えアドベンチャーゲームで、PC(Windows/Epic Gamesストア)/PS5/Android/iOS向けに展開されてきたほか、4月29日よりSteam向けにも展開を開始した。本作において主人公はスタイリストとなり、コーデ(衣装)が重要となるマーベル大陸において相棒のモモとともにさまざまなコーデを集めるため、世界中を旅していく。
『インフィニティニキ』の最新アップデートVer1.5「泡沫季」ではフレンドと手をつなぎながら旅ができる「手つなぎ状態」というマルチ要素の実装のほか、Steamでの展開などに期待が高まっていたが、本稿執筆時点での本作のSteamユーザーレビューは1955件中55%が好評とする「賛否両論」ステータス。国内外では本作のSteam版における不具合、ゲーム内イベントの仕様変更、課金要素の調整などを受けて不満や批判の声が多く集まっていた。というのも、Ver1.5からゲーム内イベントの仕様変更、課金要素の調整などがおこなわれたことが背景にあると思われる。
『インフィニティニキ』において、プレイヤーはコーデと呼ばれる衣装を集め、それらを使って戦闘や着せ替えなどを楽しむことができる。一部の「スキルコーデ」と呼ばれるコーデセットは該当するパーツをすべて揃えることで特殊効果やアビリティなどが発動できる。課金(ガチャ)要素においては5つ星ランクのスキルコーデセットが実装されるのが定例であった。本作の課金要素においてプレイヤーは欲しいスキルコーデのパーツを揃えることを目的としており、従来の「天井」はガチャ20回分。つまり最低でも20回ガチャを回せば1つのパーツが確定で手に入る仕様であった。5つ星スキルコーデの総パーツ数は9個前後であったため、従来は180回前後で天井に届く仕様だ。
しかしVer1.5の新衣装「雪原の叙事詩」は従来のパーツ数から上昇した11パーツが必要となったことで、確定入手に必要なガチャ回数も増加。仮にすべてのパーツを天井で獲得した場合の合計ガチャ回数が220回へと上昇したかたちだ。
またゲーム内イベント「マーベルクラウンチャンピオン」における仕様も変更。マーベルクラウンチャンピオンは約2週間に一度更新される、期間限定で発生するゲーム内の挑戦イベントで、クリア時にゲーム内通貨などと交換できる「ダイヤ」や「輝光結晶」を入手できる。無課金プレイヤーでも挑戦可能な内容であるため、無課金でプレイしたいユーザーにとってはガチャに必要な通貨を獲得するための重要な要素であった。
しかしVer1.5においてはマーベルクラウンチャンピオンの期間が変更。イベント期間が2週間から3週間へと変更された。より余裕のある時間配分となった反面、見方によってはイベント期間が長くなったことで、獲得できる報酬が少なくなる仕様変更ともとれる。スキルコーデの総パーツ数の増加と、特定期間における無料獲得報酬の減少といった調整を受けて、コミュニティからは「より課金重視のゲームとなっているのではないか」といった批判や懸念も相次いだ。またSteam版においては進行不可バグや描写不具合、クラッシュなどの問題などの報告が多発している。
【v1.5体験不備に関するお詫び】親愛なるスタイリストへいつも『インフィニティニキ』をご利用いただき、誠にありがとうございます。
まず初めに、新バージョンにおいてスムーズなプレイ体験を提供できなかったことを、心よりお詫び申し上げます。… pic.twitter.com/obZUpXeVG2