トランプ氏、減税法案の7月4日までの可決求め圧力-前言撤回
Nacha Cattan、Erik Wasson
- 数時間前には「多少遅れても構わない」と記者会見で発言
- 共和党は州・地方税(SALT)控除の上限で暫定合意
トランプ米大統領は27日、自身が推進する大型税制・歳出法案の早期可決を求めて議会への圧力を強めた。共和党は同法案の主要な争点の一つである州・地方税(SALT)控除を巡り暫定合意に達した。
トランプ氏は「下院は7月4日より前に法案を私の机に送れるよう準備すべきだ」と、自身のソーシャルメディアプラットフォームであるトゥルース・ソーシャルに投稿した。
7月4日より前という新たな期限は、わずか数時間前に「多少遅れても構わない」としていた姿勢を一転させるものだ。ホワイトハウスでの記者会見でトランプ氏は、7月4日を期限とする日程について「重要だが、それが全てではない」とし、「多少遅れても構わないが、可能であればその時までに終わらせたい」と語っていた。
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27日午後に共和党はSALT控除の上限で暫定合意に達した。合意内容についてホーベン上院議員は記者団に対し、控除上限を4万ドルに引き上げ、5年間適用するものだと説明した。
同党上院議員らによると、法案の採決は28日正午ごろに開始する予定だという。
ニューヨーク、ニュージャージー、カリフォルニアなど高税率州選出の共和党議員は、SALT控除上限を現行の1万ドルから4万ドルへと引き上げて10年間適用するという下院案での合意内容の維持を求めてきた。これに対し、当初の上院案では控除額は1万ドルに据え置かれていた。
原題:Trump Speeds Up Tax Bill Deadline as Tentative SALT Deal Reached(抜粋)
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